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ロタ島経済沈滞の元凶「フリーダムエアー」(2011/11/20)

先週、サイパン〜ロタ〜グアムの間をデイリーで運行している唯一の航空会社「フリーダムエアー」から来月12月いっぱいの運行スケジュールが 発表されました。

それによると、30人乗り機材は運行できず、7人乗り小型機での運行になると云うことです。でも、手荷物があるので、5人しか乗れないとのこと?? 当然、大きな荷物や重い荷物は載せることができません。それに予約はできません。先着順です。

これはロタ島の観光産業には大きな打撃です。島民の生活にとっても同じことが言えます。実は、30人乗りの機材は11月1日から運行されていません。 だから2カ月間は30人乗りはキャンセルということです。年が明けてからの運行もどうなるることやら・・です。これではガバメント(政府)やホテルが いくら頑張ったところでロタ経済が回復する見込みは望めません。

サイパン〜ロタ〜グアム間はフリーダムエアー以外にも「ケープエアー」という会社が40人乗りを運行させています。しかし、週2回の運行で夜中に飛ぶと 云う不便なものです。それにロタからでは国際線との乗り継ぎが悪く、トランジットで宿泊が必要となり、観光客には使いづらいものです。

来年の1月15日から新会社がデイリーで運行を計画しています。これに期待せずにはおれません。

元来、フリーダムはカーゴを専門とした航空会社で、 乗客を扱うには従業員の能力的に無理があると常々感じていました。この際、フリーダムは貨物専門に戻して、乗客は新会社に委ねる と云う住み分けをした方がフリーダムにも、ロタ島の発展にもいい。

ロタ島の近況と自然の恵み(2011/10/22)

最近、ここに書くのは久しぶりだ。8月1日付けのローカル情報満載ファイルにも書いたように、 今年に入って日本向けに発信できるような明るい話題が見当たらないのだ。決して、マリアナ諸島のウォッチをしていない訳ではないのだが・・・。

今、ロタ島は不景気で仕事がない。そのため、多くの島民が出稼ぎに出てしまい、かつて経験したことがないほど島内に人が少ない。当然だが、 買う人がいないので、スーパーマーケットの陳列棚にも商品が少なく、ガラ〜ンとしているのが寂しい。

さらに、11月はロタで働く外国人出稼ぎ労働者のビザの更新期間に当たる。景気が悪いと仕事がなく、更新してもらえない可能性が高いので、 皆落ち着かない毎日を送っていると云う。可哀そうだ。因みに、外国人労働者の多くはフィリピン人だ。

しかし、悪いことだけではない。ロタの自然は元気だ。人の手が入らない分だけ、自然は昔に戻って来ている。今年のトライアスロンの時もランコースを 覆う樹木のトンネルは健在だろう。野生のフルーツもたくさん実っているだろう。

また、8月中ごろから西港に20cm大のアジの群れが次から次から押し寄せ、島民たちを喜ばせているそうだ。それらを釣る人、 網で捕る人で西港はおお賑わいだそうだ。アジは島民たちの大好物だ。煮ても、焼いても、刺身も美味い!

そして、驚くのは、何と、その状態が10月の今日まで2カ月間も続いていると云うことだ。 まさに、海と云う自然からのプレゼント。11月12日開催のトライアスロンの時まで続いていて欲しいものだ。

現在のロタ島へのアクセス状況(2011/05/28)

5月上旬のゴールデンウィーク期間中は30人乗り機材が整備点検のため、7人乗りのセスナ機が運航し、急場をしのぎました。

しかし、その後は通常のフリーダム・エアーの 30人乗り機材がデイリーでサイパンとグアムから運航しています。普段のロタ島の日常に戻っています。

さらに7月1日からはケープエアーも週2便(月・金)の運航が予定されています。

「恩を返すとき」ロタ島で被災者受け入れ!(2011/04/12)

3・11東日本大震災直後、長年スポーツイベントを通して関係が深い南の島の友人たちから、我々KFCだけでなく、日本国民の安否を気遣うメールを もらっていた。

もちろん、その友人の中にはロタ・メイヤー(市長)のメルチオ・メンディオーラやテニアン・メイヤーの レーモン・デラクルズも含まれていた。南の島でもNHKや CNNを観ることができるので、巨大津波による被災状況や福島の原発事故のことはよく知っている。これらの映像から普段のんびりおっとりの彼らも “日本が大変なことになっている!!”と感じている。

そんな彼らを安心させるために、3月末にロタ市長のメルチオとテニアン市長のレーモンに連絡を取った。メルチオは開口一番に「ロタが何かできることはない?」 と尋ねてくれた。メルチオ曰く「日本人とロタのチャモロ人は太平洋戦争以前から一緒にサトウキビやタロイモを作ったりして、特別な関係ある。そして、 自分の両親は日本の教育を受け、終戦後はロタに残った日本人孤児を引き取り、家族の一員として一緒に育った。日本人とチャモロ人は兄弟の間柄だ。 かつて戦ったことは一度もない。今、日本のために何かしたい。」と。

さらに、政府---昨年からマリアナ政府は財政破綻状態にある---にはおカネがないけど、義援金用のファンドを立ち上げて資金を募ることはできるとか。 日本に飲料水がないと聞いたけど、ロタにはいっぱいあるから、ロタクリスタル(ロタ産のペットボトル)を送ろうかとか。空きホテルもあるから被災者を 受け入れることもできるし、必要であれば、BBQの炊き出しにも行く用意があるとか。

ロタの切迫した財政状況を知っているだけに、「頼むよ」とはなかなか言えなかった。そして、 本日の産経新聞インターネット版で 【「恩を返すとき」、北マリアナ・ロタ島で被災者受け入れへ】のタイトルとメルチオの写真を観た時はびっくり!!

ロタ島でメイヤーのメルチオが音頭を取って日本をサポートすると言いだせば、おカネがなくても日本人大好きのロタ島民は誰ひとり反対する人はいないだろう。 しかし、ロタの財政状況やパスポートやイミグレーション手続きなどを考えると・・・・、気持ちは有難いんだけどね〜・・。

そして、本日午後、メルチオに連絡を取って、未熟な日本政府に代わって「感謝の意」を伝えておいた。また、11月には18年目のトライアスロンを開催しに 行くからね、とも。

テニアン・メイヤーのレーモンもロタ・メイヤーと同じで、開口一番「何かテニアンが日本のために出来ることはないか?」と尋ねてくれた。また、 「テニアンには水はいっぱいあるから送ろうか。」とも言ってくれた。これまたテニアンの切迫した財政状況をよく知っているので、気持ちだけもらうことにした。 チャモロ人は日本人に対して本当に優しい民族だ。

ロタ島民のジェームス・アタリと千恵さんから(2011/02/26)

現在(2011年2月)、ロタ島在住の千恵(チエ・アタリ)さんが東京にいらっしゃいます。

昨年の秋頃にご高齢のお父さんの世話をするために、帰国されていました。ところが昨年末に千恵さん自身がが坐骨神経痛を患い、 歩けなくなり、1月末まで入院されていました。退院はしたものの、まだ歩くのは困難な状態です。

不幸は続くもので、先月(1月)にロタで暮らす末っ子の息子マニエル(13歳)に原因不明の高熱が続き、 サイパンの病院での検査の結果、急性リンパ性白血病と診断されました。

アメリカやハワイの病院へ入院させることも検討されましたが、スムーズに手続きが進ます、結局、彼の担当医の勧めで日本にある東京の専門病院へ 打診したところ、即決で受け入れを表明してくれました。お陰で、国立成育医療センターに緊急入院させることができました。

運よく、母親であるチエさんの実家が東京にあり、さらに、入院中とはいえ、千恵さんが東京に居たのは不幸中の幸いでした。 夫であるジェームスも休職し息子の看病のため1月から東京に滞在しています。

息子マニエルの急性リンパ性白血病の完治には2年間の治療期間が必要とのこと、それに、千恵さんは退院したものの歩くことができない状態です。 そんな事情で、ジェームスと千恵さんは、少なくとも、マニエルの治療期間が終わる2年間は東京で暮らす覚悟でいます。

今、突然の本人と息子の病気、そして、ご高齢の父親の介護等など、不安で心細い毎日を送られています。

ロタ島民のジェームス・アタリと結婚し、30年以上の長きにわたってロタで暮らしていたため、日本には友人がほとんどいない状態です。 日本に住むジェームスと千恵さんのお友達の方、ロタでお知り合いになられた方は連絡を取ってあげて頂けないでしょうか

KFCまで連絡を頂ければ、ジェームス&千恵さんの連絡先をお教えします。

変わりゆく「ベテランズ・ディ」(2010/11/26)

アメリカに倣って北マリアナ諸島でも毎年11月11日に「ベテランズ・ディ」(veteran’s day)という祭日がある。日本語に訳すと「退役軍人の日」 とでも言うもので、屋外の公園で催される。

米軍を退役した元兵士たちを招待して、その労をねぎらうための祭日である。はっきりした理由は知らないが、 11時ジャストからとり行われることになっている。すなわち、111111で、1の6並びにこだわる。

かつて、アフガン&イラクで戦争が始まる以前は、お祭りのような雰囲気で30分間ほどのセレモニーの後は会場に並べられたご馳走を 皆で食べて飲んでワイワイ騒ぐだけの楽しいものだった。しかし、島内からアフガンやイラクでの戦死者が出だしてからは重い空気に包まれたセレモニーに 変わってしまった。以前のように騒ぐものは誰もいない。

セプテンバー・イレブン(9.11テロ)以降、世界は大きく変わった。そして、太平洋上の小さな島、マリアナ諸島でさえも大きく変わってしまった。

ストリートマーケット再開!(2010/10/26)

本日、サイパンの政府観光局から「Good News」が届きました。

今週の木曜日(28日)から繁華街ガラパン地区の「ストリート・マーケット」が再開されるということです。 これはほぼ1カ月ぶりのこと、観光客にとっても、地元っ子にとっても朗報です。

新年度開始の10月1日から滞っていたサイパンの新年度予算が、月中頃に議会を通過し、何とか執行された結果です。 今後、公務員の給料は減ることになりますが、政府機能は元に戻ります。やれやれです。

でも、財政難と云う問題は根本的解決された訳ではないので、頑張って欲しいものです。

ついにストリートマーケット・クローズ(2010/10/07)

先週の木曜日(9月30日)を最後に、長年続いていた「ストリートマーケット」が急きょ中止になってしまった。原因は政府の財政難によるものだ。 この突然の決定に島民たちは失望と大きな不安を抱いている。

これは日本で云うところの縁日で、サイパン一の繁華街ガラパン地区で毎週木曜日の夜に開催されていた。 食べ物やフルーツやアクセサリーなどを売る夜店が たくさん出て、観光客だけでなく、島民たちにも人気で、いつも大勢の人で賑わっていた。

ローカルバーベキュー、中華料理、アメリカン、韓国料理、メキシカン料理、フィリピン料理などで、5ドルもあれば腹がいっぱいになると云う安さ。 これで採算がとれるのだろうか、といつも心配していたくらいだ。それにこの日は付近のレストランへ客が入らず、商売はあがったりになってしまう。 この辺の対策も大丈夫なのだろうか、と心配していた。

このイベントをオーガナイズしているのはガバメント(たぶん観光局?)で、出店希望者から出店料100ドルを徴収し、一区画(テントとテーブル付き) を貸し出すというシステムだ。

一日も早く直面する財政危機から脱して、ストリートマーケットが再開されることを希望したい。

負のスパイラル(2010/08/06)

最近、トピックスに書けるようなニュースが何もない。耳にするニュースと言えば、外国人(日本人)には知らせたくないようなもの ばかりだ。

2001年のNY同時多発テロ以降、マリアナ経済は坂を転げ落ちるように負のスパイラルに陥ったままだ。とにかく政府に財源がない。

今、そこにある危機と言えば、大阪と名古屋からの航空便が9月1日から12月15日までストップすることが決まっていることだ。すなわち、 日本人観光客が訪れることができるのは東京発の便だけということになり、観光産業で喰っているマリアナにとっては痛い。死活問題だ。

知事を初め、政治家たちも何とかマリアナの観光産業をかつてのように復活させようといろいろ手を打って頑張っている。しかし、 余裕がないから性急に結果を求め過ぎ、小手先のことばかりをやってるように思えてならない。

このままだと連邦化完了と同時にグアムとの併合と言うことにもなりかねない。

我々観光客の視点から見ていると、負のスパイラルを止める方法は明確に見えている。なぜ、それをやろうとしないのか。サイパン好きの 我々にとっては非常に歯がゆい。

そして、メイン・アイランドであるサイパンに観光客が少ないと、ロタやテニアンも少なくなるのは当然だ。

テニアン島最新情報(2010/06/22)

前メイヤー(市長)と違って、新市長であるレーモン・デラクルズはフットワークが軽く、行動力が あるのがいい。島のリーダーである市長が代われば、これほどまでに雰囲気がかわるのかと思うほど、テニアン島内の感じが変わっていた。 相変わらず役所の財政は苦しそうだが、島民たちに活気があった。

役所はカネがないと言いながらも、スーパーマーケットの棚には商品があふれている。それに買い物客も多い。明らかに昨年とは違って島内にお金が 流通しているということだ。小さいながらも島内の景気は悪くないということ示している。

直接、レーモンに普天間移設の件を聞いてみた。肝心のアメリカは何と言っているのかと尋ねてみると、「いくら面会を申し込んでもアメリカ政府が会おうとしない。」 という。アメリカが「Yes」と言わない限り普天間のテニアン移設は不可能ということは百も承知していた。そして、すでに次の一手を考えていた。

それに比べて、アメリカ政府と何ら交渉するでもなく、何の根拠もなく「海外!、海外!」と叫ぶだけの平和ボケを絵に描いたようなおバカな福島とは器が違う。

レーモン政権の間に何とか島の財政健全化を図って欲しいものだ。

テニアン市長がNHKに(2010/05/27)

昨日(26日)、テニアン市長レーモン・デラクルズと社民党党首福島が拍手するシーンがNHKニュースで流れた。 レーモンのトレードマークである カーボーイハットがいつもの小汚いものと違って、ピカピカの高級そうなものだったのにレーモンのやる気と緊張感を読みとることができた。

それにしても突然、我が友レーモンがテニアン島の地図を広げてテレビ画面に現れたのにはびっくりした。今日、レーモンの携帯に電話して見たがつながらな かった。きっと、日本では電波がつながらないのだろう。そこで、テニアン・メイヤーズ・オフィスの秘書へ電話すると、「今、メイヤーは 沖縄普天間の件で日本へ行っている。」とのことだった。

来月7日にテニアンでレーモンと会う約束になっている。もちろん、トライアスロン&スイム大会の打ち合わせだが、後で、普天間問題の 進捗状況、特にアメリカが何を言って来ているのかを尋ねてみたいものだ。この問題は福島と会っても埒があく問題ではないのに・・。

サイパン経済と北朝鮮(2010/05/25)

韓国の哨戒船が北朝鮮の潜水艦によって撃沈されたことが決定的となって以来、韓国からサイパンへの観光客が激減している。 それは韓国国民が団結して海外旅行を自粛しているためだ。元来、韓国国民は団結力の非常に強い国民だから、こんな時はピシッと誰ひとり 来なくなってしまうのである。

日本に次いで2番目に多い韓国人観光客が来ないのはサイパン観光業界にとっては手痛い出来事だ。

22日、韓国政府から北の犯行と調査結果が発表されてからというもの、38度線は近年にないほど緊張状態が続いている。いつ北からミサイルが飛ん でくるかわからない状況だ。北のやることは同胞の韓国人でも読み切れないのだ。この状態では呑気にバケーションへは出掛けられないのは当然だ。

経済規模の小さいサイパン経済は、アジア通貨危機、9・11NYテロ、SARS、鳥インフルエンザ、リーマン・ショック、それにこの度の北朝鮮による 韓国哨戒船撃沈事件等々、自分たちが悪いわけではないのに、何か事あるごとに大きな影響を受けてしまう。一刻も早く回復して欲しいものだ。

再燃、普天間移転をテニアンへ(2010/04/20)

テニアンから昨日届いた情報では、16日に米国上院議会で普天間をテニアンンへ移設するよに日本政府と米国防相へ求める決議を採択したと 言う。財政がひっ迫し、米軍基地が欲しいテニアンにとっては良いニュースだ。

このニュースはまだ日本のマスコミでは取り上げられていないが、間もなく話題になるだろう。日本のニュースはいつも遅い。

これは何も決められない鳩山政権へ対する圧力なのか、それとも米国の本心なのか分からない。

米国は太平洋戦争終結時から今日まで約60年間に亘ってテニアン島の3分の2(島北部)という広大な面積を演習地として軍の管理下に置いている。 ここへ普天間基地に機能を移転させようというのが米国上院議会の意向である。ここなら速やかに、コストもかからず、且つ、日本へ恩 を売ることができ、その見返りにカネを引き出せると読んでいるのだろう。

首尾よく、普天間をテニアンへ移転できれば、現市長であるわが友レーモン・デラクルズの銅像が 空港に建つかも知れない。そして、テニアンだけでなく、マリアナ政府(サイパン)にも大きなカネが入ることになり、マリアナの財政危機は一気に 吹っ飛ぶというものだ。

今、大問題になっているフェリーの運航停止など即日の下に解決するだろう。

テニアンの危機(フェリー運航停止)(2010/04/15)

サイパン〜テニアン間のフェリーが運航停止してから約1カ月った。そして、それはテニアン島民にとって、 「憂鬱」から「危機」へ変わってきている。

フェリーなき今、唯一のアクセス手段であるフリーダムエアーの小型機では生活物資や人の輸送に関して量的に限界がある。それに、フェリーと比べると コストも大きい。経済的余裕のないマリアナ政府やテニアン政庁では打つ手がなく米国連邦政府へ助けを求めているのが現状だ。

この小型機は5人乗りと言っても、チャモロの太った人なら2〜3人しか乗れない、また、写真のように荷物を後部座席へ積み込むと、 これまた2人しか乗れない。それに、翼の上からしか乗り降りできず、年配の人や身体にハンディのある人の利用は不可能だ。

さらに問題はゆる〜いチャモロ人がオペレーションをやっているため、運航スケジュールというものはあって無きに等しい。お客さん が集中する とその日は乗せてもらえず、翌日回しになってしまう。もともとこの飛行機会社は人を運ぶためではなくカーゴ(荷物)専用に設立さ れた会社である。そのため、企業体質がノンビリしているのだ。因みに、オーナーもチャモロ人だ。

近年の世界的な経済不況の影響でマリアナ(サイパン・ロタ・テニアン)の経済も10年ほど前から落ち込みを続けており、 まるで底なしの暗黒の谷間へ転げ落ちていくように思える。どこまで落ちていくのか心配だ。何とかしてこの危機を乗り切ってほしい。 しかし、未だに回復の兆しは見えてこない。

テニアンの憂鬱(フェリー運航停止)(2010/03/14)

3月16日をもってサイパン〜テニアン間の移動手段であったフェリーが運航停止になります。

テニアンでイベントを やっている我々KFCにしては、いよいよもって心配していた状態になってきたかなという感じです。

このフェリー会社の親会社はテニアン・ダイナスティ・ホテル&カジノで、フェリー運航停止の理由はホテルへの観光客が 少ないからです。

残るは、5人乗りの小型飛行機(セスナ機)がテニアンへの唯一のアクセス手段となります。ということは、 このセスナ機が島民の生活路線となり、観光客が利用する余地はほとんどないと思われます。手荷物が大きい場合や太った チャモロ人なら3人くらいしかのれません。

こうなると、テニアン・ダイナスティの存続がたいへん心配になります

ダイレクトチャーター便でロタ島へ(2010/03/05)

3月の春休みに成田〜ロタ間のダイレクトチャーター便が3本があります。3月19日(金)発、3月22日(月)発、3月25日(木) 発で、期間は全て3泊4日です。ツアー代金も安く設定してあり、非常にお得です。この機会に、ぜひ自然の宝庫ロタ島を訪れてみられては どうですか。

ツアーの詳細はこちらをご覧ください。

ロタ島へのアクセス改善(2010/03/01)

コンチネンタル航空を利用して、3月28日からの半年間は日本国内の各空港からグアム経由で、その日の内にロタへ行くことができ るようになります。帰国もグアムに1泊することなく、その日の内に日本へ帰ることができるようになります。

これまでロタへ行くには、行きにサイパンかグアムで1泊するか、或いは、帰りにサイパンかグアムで1泊しなければならなかった のですが、それがなくなりたいへん便利になります。

この機会に貴重な自然の宝庫ロタを訪れてみられては・・・。

ロタ島テテトビーチと物資不足(2010/02/24)

先月、ロタ島の白砂のビーチにあったビーチパラソルがなくなった。すなわち、数年前から島民が営業していた海の家がクローズに なったということだ。島民が海の家などは使わないから観光客が少ないということだ。

それに、昨年の12月中ごろから物資がロタ島へ陸揚げされていない。ここしばらくの間、波が高く、ロタの貧弱な桟橋では物資を 貨物船から陸揚げできないのだ。そのため島内は食料や燃料などの生活物資が不足している。

先のピッザリア・レストランのクローズや、先月のテテトビーチの海の家のクローズも無関係ではないだろう。だんだん沈んでい くように感じるロタ島。近隣の島にはない稀有な観光資源を持つロタ、早く復活してほしい。

テニアンと普天間飛行場(2010/02/12)

昨日、テニアン市長デラクルズはグアムの米軍基地で米国政府関係者とミーティングを持った。 内容はテニアンへの米軍基地受け入れに関してだ。具体的には、沖縄の普天間飛行場のテニアン受け入れに関しての話し合いだ。

デラクルズは一昨日テニアンで日本政府関係者と会い、普天間の受け入れに関して話し合いを持っている。そこで、日本サイド の意向は理解できたはずだ。ところが、一番の問題は決定権を持つ米国だ。そこで、早速昨日、米国政府関係者と話し合いを持ったのだろう。

とにかくデラクルズはノンビリおっとりの南の島にあって、頭が切れ、動きが素早い。ひょっとして、普天間の全機能、または、 一部機能がテニアンへ移転されるかもしれない。今の世の中、何が起っても不思議ではない。

同じく、昨日、日本政府関係者がグアムのカマチョ知事にあって普天間全機能のグアム移転を打診し、断らている。

ロタ島ピツァリア、クローズ(2010/02/05)

ロタの老舗レストラン「ピツァリア」がクローズになりました。

今、ロタの観光客は超が3つ付くほどスローな状態にあるということです。ロタの観光産業は瀕死の状態にあると言って も過言ではありません。でも、ここに来て、かすかに光も見えてきました。近いうちに紹介できると思います。

ロタ島とテニアン島の新市長の就任式(2010/01/16)

先週水曜日にサイパンでフィッテル知事の就任式が催された。先の4年間に続いて、今後の4年間も彼の政権が続くことになる。因みに、副知事は前 ロタ市長ジョセフ・イノスの実弟イロイ・イノスが就任した。

そして、翌々日にはテニアンとロタでそれぞれの新市長の就任式が催された。ロタ島はメルチオ・メンディオーラが新市長になった。彼は第2回ロタ 大会の現地責任者(チェアマン)として共に苦労した経緯があり、KFCに非常に近い友人だ。

鋭いサンゴ礁が一面にむき出しの東港を埋め立て、整地して くれたのは彼だ。彼のロタ大会への功績は大きい。今ではロタのトライアスロンに関しては誰がメイヤー(市長)になろうと関係がないほど成熟している のでトライアスロンの運営にはあまり関係はない。

片や、テニアン島の方はレーモン・デラクルズが新市長になった。彼もテニアン大会の現地責任者(チェアマン)として5年間ほど共に苦労した仲だ。 腹を割って何でも話せる仲だ。時の市長からトライアスロンのような大規模なイベントのチェアマンに任命されるのは、その政権で最も有能と思われる人 材が任命される。だから、メルチオやレーモンが後々に市長になるのは当然の流れだろう。どちらも頭が切れ、フットワークがいい。

島の市長(メイヤー)というのは米国の大統領のような存在で、日本の市長よりも遥かに多くの権限を持つ。特に日本と違うのは警察機構も市長の指揮 下にあるということだ。まさに島の最高権力者と言ったところだ。

ロタ市長のメルチオは就任式の演説でロタ島民の雇用を増やすことを最優先に取り組むというメッセージを発信していた。

テニアン市長のレーモンも就任 演説で経済を優先し、島民の福祉や生活水準の向上を挙げ、農業政策やカジノ政策など具体的な政策にも触れていた。

今、北マリアナ諸島は連邦化というかつて経験したことがないほどの大きな変革の中にあり、二人とも、ぜひ頑張ってそれぞれの島を繁栄させて欲しいと 切に願う。

日本からの観光客数大幅ダウン(2009/12/30)

マリアナ政府観光局の発表によると、先月のマリアナへの日本人観光客数は前年11月と比べて約40%も減少し、10,553人でした。因みに昨年の 11月は17,539人でした。全体では昨年 11月の39,690人に対して今年は23,008人で、約30%の減少でした。第2のマーケットである韓国人観光客も6,892人で前年同月対比で 23%の減少でした。

原因のひとつは豚インフルや景気の低迷でしょう。しかし、サイパン独自のもっと大きな問題があるように思えて仕方がない。それは海だ。ダイビング などで沖に出れば申し分のないクリアな海なのだが、ビーチ 近くの浅瀬は富栄養化が進み、海藻が生えて透明度が落ちてしまっている。これでは美しいビーチリゾートを期待してサイパンにやってきた人はがっかりだ。 観光客を増やすには、地道な作業だが、全島一丸となって海のクリーンナップに取り組むことが最も効果的だ。サイパンの売りは何と言っても美しい海だ。

海が美しくなると、日本や韓国からサイパンへ行きたいという人が増える。そうすれば、航空会社も自ずと就航便を増発させることになり、よい循環が生まれる というものだ。

島民たちの一大事(2009/11/27)

北マリアナ諸島(サイパン、ロタ、テニアン)のホテルやレストランなどの公共の場ではタバコとビンローが禁止と云う法律 が施行されました。建物内部はもちろん入口から25フィート以内のエリアも禁止です。これらは観光客にも適用され ますので要注意です。しかし、今のところ罰則がないため100%守られていないようです。

島民たちの多くはタバコよりもビンロー(ビローナッツ)が自由に噛めなくなったことが辛い様子です。 ビンローとはドングリを一回り大きくしたようなヤシ科の実で、太平洋諸島や東南アジアでは古くから嗜好品 として人気があります。

やり方は口の中に放り込んでクチャクチャ噛んで、味と香りを楽しむようです。唾液と反応して口 の中がまっ赤に染まります。唾は飲み込まずに吐き出します。駐車場や道路上に赤いシミがあるのは吐き出した赤い唾の 跡です。傍目には気持ちいいものではありません。

サイパンの大事件(2009/11/24)

平和なサイパンで11月20日に稀に見る凶悪事件が発生しました。すでにCNNや日本の新聞テレビでもニュースになっていま したので、ご存知の方も多いと思います。しかし、昨日(23日)、日本のサイパン駐在官事務所から事態は収束し、安全は 確保されたと正式発表がありました。

この事件は、サイパン島南部の射撃場のスタッフが銃を乱射し、島民4人を射殺、韓国人観光客数名に重軽傷を負わせ たいうものです。のんびり、おっとりの平和なサイパンにかつてないほどの衝撃を与えました。

犯人は朝鮮族系の中国人、すなわち、中国からの出稼ぎ労働者ということです。ホスピタリティアイランド・サイパン に銃は似合いません。

ロタ島最新情報(2009/10/25)

先週末、久しぶりにロタ市長イノスと連絡を取った。目的は来月14日開催の第16回ロタブルー・トライアスロン 大会の 段取りについての打ち合わせとロタ島のコアな最新情報の入手だ。いつも重要な打合せとコア情報入手は市長と直接 やり取りすることにしている。トライアスロンと云うイベントは政権に動いてもらわないと運営が困難なイベント だからだ。

現地ロタではトライアスロンの準備にすでに入っているそうだ。パーティの準備もいろいろ考えているようすだった。 これでひと安心だ。こちらからは、ロタ島の警察や病院などの各セクションを集めたキックオフミーティングを11月 9日(月)の午前中にセットアップするように頼んだ。我々KFCが8日(日)にロタ入りするからだ。

ロタのコアな最新情報はカジノについてのビジネス情報だった。現在、韓国資本、日本資本、中国資本からロタ島での カジノライセンス発給についてのオファーがきているそうだ。今、進行中のビジネスに関することなので、ここではこれ 以上のことは書けない。しかし、今後のロタ経済を左右する重要な問題なのでうまくやってもらいたい。

また、トライアスロン大会日の前週末の7日に、4年に一度の知事や市長を決める北マリアナ諸島の総選挙が行なわ れる。今期で任期満了のイノ ス市長は退任することになっている。だから、トライアスロンの日には次期新市長が決まっていることになる。しかし、 来年の1月15日までの市長はイノスであり、今年の大会はイノス政権でやることになる。

ロタトライアスロンは島民皆が楽しみにしている年に一度のロタ島最大のイベント、だから、政権に関係なく、誰が次期市 長になろうとも、一生懸命にやってれるはずだ。

台風18号とロタ島最新情報(2009/10/04)

現在、日本へ接近中の台風18号が昨日マリアナの北西100km辺りの会場を通過しました。幸い、大きな被害は出て いないとのことです。

ここ2ヶ月ほど海が荒れ模様で船が入港できず、ロタのスーパーには米や砂糖などが品薄状態だそうです。また、プロパン ガスの品薄はレストランにとっては大きな痛手です。これらは小さな島の宿命。対抗策として、島民た ちは、海が比較的穏やかな時を狙って、小型ボートで80kmほど離れたグアムまで買出しに出かけているとのことです。

ロタ島最新情報(2009/08/07)

日本の夏休みに入って、ロタもちょっと観光客が増えたというくらいで大したニュースはありません。これは裏を返せば、 ロタは平穏だということです。よいニュースの部類に入ります。

中でも、ダイビング客の割合が多そうで、ダイビングショップは急がしいと聞いています。零細企業のダイビングショップにと っては、3カ月後に迫った連邦化が非常に気になるところです。 何とかうまく治まって欲しいものです。

豚インフルと巨大な悪魔(2009/07/17)

今月始め、マリアナ観光局は、北マリアナ諸島(ロタ、テニアン、サイパン)への6月の観光客は、昨年の6月に比べて30%も 減少したと発表した。数字で言えは、30,936人から 21,803人へ大きく減少したという。

原因は豚インフル騒動と考えている。それ は間違いない。我々もテニアン大会(6月)やグアム大会(7月)では大きな影響を受けた。

しかし、豚インフルが鼻クソに思えるような巨大な災い、すなわち、地球温暖化という巨大な悪魔がサイパンを始めとする島嶼国 に、今まさに襲いかかろうとしている。

海面上昇による国土の減少が危惧されているが、観光を主産業にしいているサイパンやグアムにとっては、海 水温上昇によるバクテリアの異常発生でリーフ内の浅瀬が汚染されることの方がダメージが大きい。

問題は、現在、全くそれに対応策が施されていないということだ。もっと問題なのは、責任ある現地政府が悪魔の怖さを認識 していないことだ。サイパンやグアムのビーチに遊泳禁止を示す赤旗が立ち並ぶ風景は見たくない。

現地政府が旗さえ振ってくれれば、我々島好き人間はいつでも全力で海水浄化を手伝う用意はできているのだが・・・

サンアントニオのチャイナタウン消滅(2009/05/02)

サイパン島南部のサンアントニオ地区辺りには縫製江場が集中しており、そこで働く中国からの出稼ぎ労働者がたくさん住んでいた。ホテル で云えば、パシフィック・アイランド・ホテル(PIC)近くだ。

幹線道路ビーチロード沿いの道端には垢ぬけしないTシャツ短パン姿の人眼で中国人と分かる人たちがうじゃう じゃいた。雑多な雰囲気で、この辺り一帯はチャイナタウン化していた。米国領サイパンのイメージからは程遠い印象を観光局に与え、サイパンの イメージダウンに繋がっていた。実際、これが理由でサイパンから遠ざかった友人たちも多い。

ところが、昨年から本格化した米連邦政府による連邦化移行への政策で縫製江場が閉鎖に追い込まれた。そんな理由で今ではこの辺りに中国人 労働者の姿をみることはできない。ガラ〜ンとして、あのうじゃうじゃいた中国人たちはどこへ行ってしまったのだろうと思うほどだ。地味な変化だが、 観光客にとっては歓迎すべき大きな変化だ。これによって観光客が増えることを期待したい。

この辺の詳細は長くなるので、近日中に「ローカル情報満載ファイル」にアップします。

大問題の「お達し」(2009/04/22)

先週、政府から各事業主に対し、従業員を解雇する場合は、米国市民より先に外国人労働者を先に解雇せねばならないと言うお達しが あった。このお達しはもっともな理屈なのだが、こと、マリアナ(サイパン、ロタ、テニアン)に関しては大問題なのだ。

なぜなら、米国市民であるローカル(チャモロやカロリ二アン)は観光業やレストランなどの接客業には向かない民族なのだ。すなわち、 その手の仕事は苦手、はっきり言えば、できないのである。ほとんどが外国人労働者のフィリピン人で機能しているのが現状だ。

これまでも、現在も、マリアナの観光産業はフィリピン人の労働力に支えられて来たと言っても過言ではない。それをこのお達しに従っ て、先にフィリピン人を解雇してしまえば、残るのはローカルばかりだ。これではマリアナは労働力の空洞化現象が起きて、経済は崩壊す る。米連邦政府はもっとマリアナの特殊事情を勉強すべきだ。

テニアン島情報(2009/04/21)

以前に、米海軍演習地建設のため、テニアン島北部への立ち入りが禁止になると書きました。しかし、沖縄米軍のグアム 移転が遅れているのに伴って、テニアン島での演習地建設の工事も遅れており、今なら北の滑走路跡地や原爆ピットへは行くことができます。

規制ある場合は、米軍から政府を通して一週間前に島民へ告知あることになっているとのこと。

連邦化実施は11月28日まで延期(2009/04/12)

3月31日に米国国家安全保障省から北マリアナ諸島の連邦化実施は2009年11月29日からと発表れた。すなわち、6か月間先送りさ れたということだ。

この原因は、米連邦政府がマリアナ経済の実態を正確に掴めていないまま、ロシアと中国をマリアナから排除することを急ぐあまり、連邦化を見切り 発車させたためだ。移行プロセスの期間に外国人出稼ぎ労働者にどっぷり依存しているマリアナ経済の特異な実情が分かってきたのだ。今、連邦政府は 解決策を模索し、当初のシナリオを描き直しているはずだ。さらなる延期も十分にあり得る。

マリアナ政府としては、この機を利用して、有利な局面に持ち込める可能性がでてきたということだ。ロシアと中国を捨てても、フィリピン 人出稼ぎ労働者のビザ免除を死守することだ。そうすれば、マリアナ経済は存続するし、米連邦政府もメンツが立つ。どう考えても、落とし処 はこれしかないだろう。

連邦政府は、一気にグアムと同じビザ免除プログラムにしたのだろうが、段階を踏まないと無理だ。

6月1日実施予定の連邦化に延期の可能性(2009/03/14)

問題の連邦化まで残り3カ月を切った。しかし、 ここに来て、急きょ、180日間延期される可能性が出てきた。この連邦化 にはマリアナの知事を始め、ほとんどの政治家、現地企業、それに、住民たちが猛反対している。

今日まで、マリアナ政府から連邦化に対する何の具体策も住民には示されてい。それはもっともであって、 弱小マリアナ政府には反対する以外に打つ手が何もないからだ。今の状態で連邦化が実施されたら、サイパン、ロタ、テニアンの 経済は崩壊してしまうことは明らかだ。

ここにきて、180日の延期の可能性が出てきたということは、流石の米国政府もこのまま予定通り6月1日に連邦化を実施すれば、 たいへんな混乱が生じると理解できたのだろう。

もし、延期になれば、マリアナにとっては一息つくことができる。そして、米国政府筋から延期という言葉が出てくるということは、マリ アナにも勝ち目がない訳ではないと感じる。何とか、マリアナ有利な形で連邦化をやってほしいものだ。

ノースウエスト航空の減便(2009/02/07)

ノースウエスト航空(NW)は3月1日から関空〜サイパン便を廃止する。このことは昨年暮れにNWからマリアナ 政府に 通知があった。さらに、今月、3月末から成田〜サイパン間の昼便を現行のエアバス330(約300席)からボーイン グ757(約200席)へ変更すると一方的に伝えてきた。これすなわち、減便になるということである。これら路線 の廃止や機材の縮小はマリアナの観光産業にとっては痛い。今のマリアナ観光産業にとっては、日本人マーケットはNW だけが頼りだ。NWはマリアナ観光産業の生命線だ。

今、マリアナ政府も観光局も今後の対応に苦慮している。サイパンの島民(チャモロ人)たちは純粋でストレー トだ。交渉事は上手くない。それに反して、NWのやり方は強かだ。チャモロ人(マリアナ政府)の今後の出方を巧妙 に計算されているように感じる。 この辺の詳細は長くなるので、近日中に「マリアナ情報満載ファイル」に書くことにする。親チャモロ派のKFCとし ては何とか頑張って、この危機を乗り切って欲しいものだ。

因みに、関空発に関して、現在、韓国アシアナが就航している。しかし、デイリー便ではなく、週3便しか飛んでい ないので使い勝手が悪い。

オバマ大統領誕生とマリアナ島民(2009/01/24)

米国現地時間1月20日に史上初となる黒人大統領が誕生した。前日にマリアナのフィッテル知事も就任式に 出席するためにワシントンへ向け出発した。

有色人種であるマリアナ島民の多くがオバマ歓迎派かというと、それがそうではない。共和党大統領候 補のマケインを支持していた人も多かった。その理由を尋ねてみると、オバマでは若すぎると言うのである。想像し た通りの回答だ。年配の人を敬うチャモロ人はいつなんどきでも年配の人を敬う。

マリアナの人たちは昔から民主党や共和党と云った政党には拘らない。その人個人の評価を優先する、というよ りも、どの候補者が自分の利益に繋がるかで判断する。単純明快だ。だから、現フィッテル政権は「カバナント(Covenant)」と いう余り聞きなれない政党だ。普通なら、連邦政府に倣って民主党か共和党を選択して、1ドルでも多くの援助を獲 得するのが常套的なやり方だと思うのだが。

因みに、マリアナに住む白人たちは圧倒的にオバマ支持だった。

ロシア・ウラジオストックからのチャーター便(2009/01/16)

通常、ロシアからの観光客はソウル経由で韓国アシアナ航空などを使ってサイパンへやって来る。時には、石油成金 が小型のプライベート・ジェットでやって来たこともある。

ところが昨年末から今月初めにかけて、ウラジオストックからダイレクト・チャーター便が2本飛んで来て、 約300人ものロシア人観光客を連れてきた。さらに今月中にもう1便(150人 程度)が予定されているという。これらの航空会社はウラジオストック航空だ。これは先の石油高騰時代にウラジオスト ックの人たちの生活が豊かになったということだ。

サイパンにとってはこれほどたくさんのロシア人観光客が一度にやってきたのは初めての経験だ。寒いウラジオスト ックの人たちからすれば、暖かい南の島は憧れなのだろう。それに、6月まではビザなしで入国 できる唯一のアメリカ領という魅力もある。

ロシア人観光客は絶対数こそ少ないが、2006年に対して2007年は100%の伸びを示している。しかし、これら ロシアからのチャーター便は6月以降はサイパンへ入国できないことがほぼ決まっている。ようやくロシアン・マーケット に光が見え始めてきたのに、サイパンがかわいそうだ。

連邦化におけるCの人々とRの人々への対応(2008/11/24)

北マリアナ諸島は来年の6月1日をもって連邦化されることがほぼ決まっている。 具体的には出入国管理が米国主導の下でおこなわれるということである。 すなわち、米国連邦政府が北マリアナ政府から出入国管理権を取上げ、グアムと同様に厳しくなるということを意味している。

その移行過程において、今月初め、 米国連邦議会で来年6月からCの人々(中国人)とRの人々(ロシア人)の入国に対して米国ビザ(査証)の取得が義務付けられることが決定した。 これの意味するところは大きい。 来年6月以降はこれまでのようにCの人々とRの人々の北マリアナ諸島への入国は認めないということである。

実際、一般のCの人々とRの人々が米国ビザを取ることは不可能に近いからだ。 こうなってくると、Rの人々はまだしも、Cの人々が入国できないとなると北マリアナ諸島の経済的ダメージは非常に大きい。 この辺の詳細については後日「ローカル情報満載ファイル」に掲載する。

ロタ最新情報(2008/11/5)

16日のトライアスロンに向けて、東港の舗装工事が急ピッチで進められているようです。 今月に入って、道路から東港へのエントランス部分の舗装が始まったということです。 とにかく、トライアスロンに使用する部分は何が何でも間に合わせようと頑張っているとのこと。 だから、トライアスロンには直接関係のないベイブリーズの前辺りは放ってあるそうです。 この辺がチャモロ人らしいところだ。 スイムスタート会場である東港がどれくらい変わっているか、 楽しみです。

とにかく、政府から工事監督に16日までに出来上がっていなかったら罰金を取ると言われているそうです。

金融危機とサイパン観光(2008/10/29)

米国サブプライムローン問題に端を発したこの度の金融危機の影響がマリアナ観光にも暗い影を落とし始めている様子が伝わってくる。 近年、急激な観光客の増加傾向にあった韓国からの観光客がジワリと減少傾向に転じ始めているようだ。 それは当然だ。 韓国の通過ウォンがドルに対してこれだけ下がったら、幾ら割安感のあるサイパン旅行といえども高いものにつく。 特に、韓国人観光客がよく利用しているワールドリゾートやPICはこれから相当のダメージが出てくるだろう。 今後、日本人マーケットにも力を入れた方がいい。

また、近年の観光客増加と並行して韓国資本の投資(ホテルやゴルフ場の買収)も活発だった。 しかし、これもここに来て陰りを見せ始めている。 ヘッジファンドが仕掛けた1997年のアジア通貨危機ほどのダメージはないが、ちょっと長引くだろう。

しかし、韓国ウォンの急落に反して円はここ10日ほど前からの急激な円高になっているので日本人マーケットはそこそこの状態が続くと推測できる。

それにしても、原油価格が高かった頃の半値まで急落したのに燃油サーチャージが下がらないのは如何なものか。

ロタ島から(2008/10/16)

ロタブルートライアスロン大会のスタート会場であるイーストハーバーの改修工事が急ピッチで進められている。 定時の5時過ぎても過ぎても工事をやっているそうで、こんなことはのんびりロタでは絶対にないことだ。 政府の方から工事監督に11月のトライアスロン開催日までには絶対に完成させることという厳命が下っている所為だろう。

送られてきた写真をみると、驚くほどの仕上がりぶり。 舗装はもちろん、照明設備や給水設備、それに道路側には壁が造られている。

ここまで立派なものができれば、今年のゴール地点はイーストハーバーにしようと思っている。 それに、スタートとゴール地点が同じだと運営が非常に楽になる。

第15回ロタブルートライアスロンの近況(2008/10/3)

今年はグアムから例年になく大勢の友人たちが参戦してくる。 それは、日本からの選手が成田からのダイレクト・チャーター便を利用するお陰で、 例年と違ってグアム〜ロタ間の飛行機の席が確保し易くなったことが功を奏しているようだ。 それに、KFCとグアムトライアスロン連合との関係がグアムでの大会を通してより密接になっていることもある。

因みに、今年7月開催の第1回グアムトライアスロン大会の参加賞Tシャツは 2年前のロタTシャツを真似てデザインしたと云うことだ。

また、例年と同じく日本から大勢の選手が訪れることになっている。 今年もいろんなジャンルからの参加がある。 学生から企業経営者まで、有名人からオリンピック代表選手まで。 それにKFCの楽しい仲間たちが加わる。 楽しい大会になりそうな予感がする。

ロタ・メイヤー(市長)から(2008/9/26)

昨日、ロタ・メイヤーから来る11月のロタブルー・トライアスロン大会のスケジュールを教えて欲しいとメールが届きました。 早目から準備をしたいということでしたが、例年に比べたら1ヶ月ほど早い準備開始です。 それだけこの大会に気合が入っているのか、それとも、島民が少なくて早くから準備に入らないと不安なのか??

高騰する燃油サーチャージと北マリアナ諸島(2008/9/9)

世界的な原油高騰の煽りを受けて、航空券代金とは別に燃油サーチャージというお金が上乗せされている。 この上乗せ金額が安かった頃は強いて問題にはならなかったのだが、今年に入って、 航空券代金の20〜30%を占めるようになった。 そうなると、観光客の意識も高まり、防衛策を採るようになってきた。

その結果、燃油サーチャージの比較的安い北マリアナ諸島に目的地をシフトし始めた。 ハワイやタイやシンガポールと等々と比べると6割程度で済む。 これは家族旅行や団体旅行にとっては大きい。 一人につき1万円〜3万円、団体の場合によっては数十万円の違いが生ずることもある。

その影響で、サイパン(北マリアナ諸島)への日本人観光客は今年の4月頃から対前年同月比が徐々に増え始め、 7月には20%以上の増加を示した。 これはたいへん大きな数字である。 人数にして約3500人の増加である。 観光促進プロモーションでこれだけの人数を一気に増やすのは難しい。

因みに、3月以前は毎月減少続きだった。 すなわち、燃油サーチャージの値上げは北マリアナ諸島の観光産業にはプラスと出たのである。 皆さんも、燃油サーチャージの高いこの時期、北マリアナ諸島を訪れて下さい。 因みに、燃油サーチャージは各航空会社によって違い、地域ごとの一律ではない。

相変わらず改善されないサイパンの電力事情(2008/8/11)

先週金曜日(8日)夜にサイパン全島に停電があった。 燃料節約のため地域ごとの計画停電はこれまでもちょこちょこあったが、全島停電一斉はなかった。 しかし、ホテルや島一番の繁華街であるガラパン地区のレストランのほとんどは自家発電システムを完備しており、 観光客に不便を感じさせることはないので、ご安心を。

火力発電の燃料である原油高騰も原因だが、一番の原因は政府の財源不足である。 突き詰めれば、近年の観光客の減少である。 観光キャンペーンや飛行機の便数を増やすなどの小手先だけの対応ではいつまで経っても解決できるとは思えない。

日本マーケットにサイパン観光に行きたいという欲望を作らねばダメだ。 その為には、小手先対応ではなく、汚れてしまった海(ビーチ)を復活させること、これ以外に手段はないと思う。 サイパンの最高の観光資源は綺麗な海(ビーチ)であるということを強く自覚しなくてダメだ。 たいへんな事業であることは理解できるが、やらねばならないことだ。 一昔前のような綺麗な海があれば、何もしなくても日本からの観光客で観光産業は立ち直るはず。

近年、韓国からの観光客が増えているが、やはりサイパンは日本の経済圏にあることを自覚し、 日本人観光客をメイン・ターゲットにしなくて税収増加は難しい。 中国の急激な経済発展が始った頃からその部分も少しぶれてしまったように思われる。

機会がある毎に、現地政府高官や政治家たちに海(ビーチ)浄化の必要性を説くのだが、 財源がない云々で話がそこから先に進まないのが現状だ。

サイパンを愛する我々としては一刻も早く一昔前のような元気なサイパンに戻って欲しいと願う。