イベント報告
第2回サイパン・トレイルラン
2nd Mariana Coffee Trail Run
2009年1月31日
■KFC第2回サイパン・トレイルランに参加して
           「島から島へとトレイルランに!」 なりたみなこ
成田さん、ゴールの瞬間!

なんでまたサイパンまで行ってのトレイルを…トレランレポートというより、「サイパントレラン幸せ日記」です。

注)「島から島へ・・・」、実は、成田さんは大島在住なのです。

〈出発〉
サイパンのブルー海と空、そして、宮地選手

KFCの第一回サイパントレランの写真を見たときに「あぁ、このきれいなブルーの空と海を肌で感じて走りたい!」という 思いに取り付かれてしまいました。トレラン初心者で練習量も少ない私にとって、何より好かったのは「宮地さんと行くツアー」 で参加できたことでした。

初めての海外トレランに不安と期待でドキドキしながらサイパンの空港に降り立ったときには「うぅ暑い…私、湿度に弱いの に…」あまりの蒸し暑さに絶句しました。でも次々目に入ってくる初めてのもの達、オシャレなパトカー・かわいいナンバープレ ート・ねむの木?にしては大きなピンクの花・ハファダイビーチホテルの部屋の眼下に広がる水色の海、それらすべてがトキメキ に変えてくれました。

サイパン名物、ストリートマーケットの様子

そして到着した夜に、ラッキーな私達ツアー参加者は、宮地さんの案内で毎週木曜だけ行われるというストリートマーケットに 繰り出して現地の方々との最初のコミュニケーションを体験することができたのです。

賑わい並ぶ露店を覗き込み串焼き肉やサイパン餅など食べ歩き、街の人々と同じように道端に座り込んで容器に山盛りに盛られた 安くておいしい中華惣菜などで満腹になったのでした。夜が深まるごとに、昇らずに沈んでいくという三日月を見たのもはじめてでした。

〈大会前日)
朝のジョギング風景を撮る雑誌「ランナーズ」契約のプロカメラマン小野口さん。

翌日走るコース終盤の舗装路を宮地さんに導かれ、メモリアルパークのゴール側からのジョギングです。その横でカメラを抱えた小野口 さんが自転車で行ったり来たりでシャッターをきっています。朝練でも日差しの強さを感じ、明日への不安もよぎります。

折り返して絵のような色合いのヨットハーバーの横を抜けて公園に戻ってくると、散歩中のすれ違う現地の人に「グモーニン!」と 照れながらも笑顔で言えるようになっていました。

インディージョーンズの世界、サイパンのジャングルには危険な動物は生息していない。

宮地さんと小野口カメラマンのジャングルトレイルのコース下見に「同行させて欲しいのですが」とお願いして、途中までタクシー 利用にて参加をさせていただきました。

もちろん私が走れるところは少なくすぐに息切れしていましたが、日本でのトレイルとは趣の異なるジャングルの中で下草を踏みつ けシダが覆いかぶさる木の下をくぐりぬけながら、もう気持ちはインディージョーンズになりきっていました。

坂を駆け下りながら水色に光り輝く海が見えたときには「わぁーきれい!」と大きな声が自然に出てきて、この景色に「ありがとう!」 という気持ちでいっぱいになれたのでした。

〈大会当日〉
愛犬も参加、ゆる〜い感じの南国のレース

まだ暗い中をスタート会場まで向かうと、スタート前なのにサイパン在住の参加者はコーヒーを飲みながら和やかな雰囲気でおしゃべりをしています。 私もおいしいコーヒーをいただきながら犬を連れたご夫婦とお話を「黒の2匹はいつも主人と走っているけど、この仔は初めてなのよ」初参加犬にも 挨拶がわりのスキンシップをし、だんだんと明るくなってスタートを迎えました。

犬たちがダッシュしたり戻ったりしながら飼い主と楽しむ姿をほほえましく眺めながら、私も走り出しました。やがて舗装路のダラダラ登りに めげて歩きが増えた私でしたが、最初のエイドを過ぎ昨日の砂利道にさしかかると少しずつ元気を取り戻し自分のペースで走ることがました。

ジャングルを駆ける成田選手

沿道の庭で大きな親豚とゾロゾロゾロゾロと出てくる子豚たちの姿をしばらく眺め、次のエイドで梅干を口に含み昨日のジャングルに入っていきました。 コースがわかっていたので迷うことなく抜け出るとタポチョ山をめざします。

折り返してくるツアー参加者に「もう少しだよ!」と励まされ走ると、朝の犬が自分の体をはみ出しながら水たまりにお腹をつけて水遊びをしていました。 ラブリーな姿に元気をもらって頂上に到着!

ジープ道を駆け下りる田中クララ選手

その先まで登っていくとそこは360度の視界が広がりその感動と心地よさは「ずっと見ていたい」気持ちにさせます。しばらく眺めると汗を冷やす 風に後押しされて下りを開始しました。

仮設のトイレに寄ってこれまたきれいさに感謝し先に進みます。 Marianas Coffeeのコーヒー農園の中を通ると奥様が苗の説明をしてくれました。朝のコーヒーサービスのお礼を述べ次の未体験ゾーンのジャングルへ と走ります。竹やぶを通り人影がなくなると不安になりかけましたが、現地の参加者3名が話をしながらゆっくり歩いている姿が目に入り、私もゆった りジャングル感を楽しむことにしました。

陽気なエイドステーションの風景

やっとジャングルを抜けると沿道に笑顔で待ち構えるおじさんの姿があり、ホースでシャワーサービスをしながら「ラスト?」と聞きます。 「ノー、まだいます」「サンキュー」とあとにしました。

舗装路に出て下り、ポリスの誘導で道路を渡ります。横道に入ろうとするとパパラパパラッとパトカーのサイレンが!

「えっ私?」と振り返ると、行くべき方向が違うことを教えてくれました。(昨日、教わったはずだが…覚えていない…汗)

ゴールするサイパンの選手たち

日差しが強くなり最後のエイドで水を頭にかけると、ありがたいことに「ワンモア?」と声をかけてくれました。

「イエース、ワンモア」ともう一杯もらって頭にかけて「サンキュー」と昨日の道を走って公園に入り宮地さんにハイタッチしてゴール、 3:05:04での完走です。その場でカットしてくれる大きな椰子の実をもらってかかえて飲みお腹がタポチョ(笑)

〈大会後〉
ローカルスタイルのアワードパーティの様子

シャワー後のアワードパーティーで表彰式やバーベキューでの昼食をにぎやかに楽しみながらも次の予定へと胸躍らせていました。

前日に宮地さんに「どうしてもパラセーリングで空を飛んでみたいのですが」とお願いしていたのです。快く賛同してくださった宮地さん ・小野口さん・7名のツアー参加者でマニャガハ島に向かいました。小型船から見える海の色は次々変化してどれも感動を与えてくれます。 乗り物に弱いという宮地さんがボート先端でタイタニックのポーズをとっていたとか?いなかったとか?

シュノーケリングや浮き輪で海と戯れ、女性4名が2人ずつパラセーリング用のボートから空中ショーを楽しみました。きれいな海から ドンドン上がってキャーキャー叫びながらも風になっていました。

〈帰国〉
最後の日、タポチョ山頂での

翌朝タクシーでタポチョ山まで行き山頂での朝日を拝み、何度見ても飽きない360度の光景を楽しみました。戦争ではないところで出会 えたという幸せ、素敵な人たちと一緒に感動を分かち合える幸せを感じていました。

ツアーは3泊4日なのにまるで2週間も居たような気がするくらいゆっくりと過ごせました。日々あわただしく過ぎる日本を離れたから こそ、子供のような気持ちで走るトレランをさらに子供に戻って味わえたのでした。地球を楽しむトレイルランができました。 幸せで身も心もお腹一杯になり、ゆっくり流れる時間の中で寛大な気持ちを持てるようになった自分を、帰国して改めて感じました。

このツアーに参加できたこと!素敵な命と素敵な出会いができたこと!出会った方々と楽しい時間を共有できたこと! すべてに心より 感謝いたします。みなさん本当にありがとうございました。

■第2回サイパン・トレイルラン参加レポート 池田将
中央が池田さん、左右が宮地くんと成田さん

KFCのホームページに紹介のある、サイパン・トレイルランに参加してきました。 実は海外旅行は10年以上ぶりです。 今回のツアー参加者は、宮地さんとランナーズのカメラマンさんを含め、全13名。 その内、宮地さんと行動を共にするのは9名でした。 ツアーのメインイベントは、あくまでも"2nd Annual Marianas Coffee Trail"ではありますが、 折角のサイパンですから、思い切り観光を楽しみましょう!

1日目
KFC一押しの「ストリートマーケット」の風景

サイパンに到着すると思ったより蒸し暑くありません。でも、日差しは強いです。 ホテルに着いて、窓の外に広がる景色が、日本での現実を忘れさせてくれます。 夢の国に来たみたい! 早速、一人で泳ぎました。治安が良いので一人歩きは全く問題ありません。 途中スコールもあり、虹がクッキリと見えました。

夕食は宮地さんに連れられて、毎週木曜日のみ開催されるガラパン・ストリート・マーケットへ繰り出します。 5ドルで中華や日本食やチャモロ料理を5〜6種類チョイスでき、お皿に食べきれないほど乗せてくれます。 他にも、タピオカシェイク、フルーツ、バーベキューなどがあります。 価格は日本と大きく変わりませんが、量は倍以上です。 しかも、とてもおいしいです。夕食の後は、ホテルの部屋に参加者同士で集まり、軽く歓談をして1日目が終わりました。

2日目
南の島らしい朝ランの様子、日本とは雰囲気が異なる

宮地さんの呼びかけで、朝ランをします。ランパン・ランシャツでも寒くない程度の気温です。 明日のレースのスタート・ゴール地点、から、ジョグで公園内のコースを5〜6km走りました。

朝食後は、希望者でレースの試走に行きました。ジャングルにも少しだけ入りました。 コースを下りながら見える風景は絶景です。すご〜い!陽の光にビーチが照らされて、青く輝いています。 自分達の泊まっているホテルも見えます。明日はコレを見ながら走るんだ〜〜〜ただ、 気温30度ですから、ロードへ出ると暑い。走ると汗ダクです。でも、それほど不快な暑さではありませんでした。

昼食後は自由時間を経て、夕食は昨年の富士登山競争に参加された現地の方が店員をされているお店で食べました。 2日目の夜は、翌日のレースに備え早寝をすべく、皆さん早めに部屋へ戻りました。

3日目
愛犬の散歩を兼ねたトレラン?サイパンらしい。

朝、早いです。5時に集合です。日本時間で4時集合です。真っ暗です。 5時過ぎに会場に着き、レースディレクターのエドさんから、コース説明をして頂きました。 (宮地さんに通訳して頂きました) エイドは7箇所もあり、途中には簡易トイレが設置されています。 タポチョ山山頂のキリスト像にタッチして折り返す事や危険箇所等の説明がありました。

レース前には、地元の子供達が地元古来の儀式を披露してくれました。 儀式後。6時40分過ぎにスタートです。まだまだ日の出前です。 最初はロード(舗装路)を走ります。交差点には警官がいて、ランナーが来ると車を止めてくれます。ありがたい。 私の前には犬を3匹も連れた、現地の日本人の方が5名ほどのグループで走っており、何度か日本語で会話を交わしました。

エイドステーションの様子

20分程でオフロードの入り口へ到着します。 入り口にはエイドがあり、地元の子供が水を渡してくれます。 (生水はちょっと気になりますので)軽く口に含んで、残りは頭からかぶります。結構冷たいです。 ここからしばらくは、ジープ道です。所々コンクリートだったり、石がゴロゴロしていたりして、 あまり走り易いとは言えませんが、走るのに問題はありません。

ジープ道が終わる所にまたエイドがありました。 ここにはバナナ、オレンジと250mlサイズのペットボトルのミネラルウォーター&スポーツドリンクがありました。 更に梅干も。梅干を日本人以外に食べる人はいるのでしょうか? ペットボトルの水は安心して給水できます。

タポチョ山頂で一休みする選手。息を呑む絶景だ。KFC一押しの観光スポットだ。

ここから先はジャングルに入ります。滑り易い箇所は無理せず歩きます。 シングルトラックは10〜15分程度でしょうか。 ジャングルを抜けると再度ジープ道となり、山頂を折り返して来たたランナーとすれ違います。 このジープ道は我慢の走りで、頂上直下のエイドに到着。 地元の方はここで折り返しますが、私は頂上のキリスト像へ向かいます。

果たして、、、 頂上では昨日以上の絶景が迎えてくれました。360度の大パノラマです。 丁度、日の出から1時間程度です。 まだ十分に日が昇っておらず、上方から海を照らしていないため、 海の青さは昨日ほどではないのですが、それでも十分に絶景である事に間違いはありません。 もう、写真を撮りまくりで、10分ほどかけて全然コースで無い場所まで写真を撮りに行ってしまいました(笑)

絶景を楽しんだ後は下りです。 同じツアーの方々とすれ違ったり、併走したりしながら、ジープ道をどんどん下ります。 途中、ちょこっとトレイルを走って、またジープ道に出て、、、 なんて事をやっているうちに、行きにも通った、梅干のあるエイドへ戻ってきました。

密林を行く。サイパンには危険な動物は生息していないから安心だ。最後尾が池田さん

ここからまたジャングルに入ります。なんとなく密林って感じがします。 ジャングルには「コレでもかっっ!!」って程ピンクリボンが結んであるので、道迷いの心配はありません。 所々に野生のコーヒーの木があるのですが、でかい。。。 ジャングルの最後にエイドがあり、ここから先はロードになります。 沿道の家の庭にホースを持ったおじさんが居て、シャワーするか?と聞いてきます。 お願いすると水をかけてくれました。気持ちいい〜

しばらく我慢してロードを走ると大通りと交差します。 ここにも警官がいてくれて、信号とは関係なく車を止めてくれました。ありがたや〜

右手はヨットハーバーだ。ここまで来れば、ゴールは近い。

交差点を渡ると、昨日朝ランをした場所に出ました。ここからは知った道です。 公園内を走り抜けた後、最後の100mはほぼ全力疾走(当社比)でゴール! 2時間12分の、と〜っても楽しいレースでした。 レース後確認したら、なんと写真を100枚近く撮ってました。 レース中に100枚も写真を撮るなんて、自分にビックリです(笑)

レース後のアワード・パーティーでは、おいしい料理が大量に振舞われました。 お楽しみの抽選会もありました。 残念ながら私は当たりませんでしたが、半数くらいの人が当たっていました。

サイパンの宝、マニャガハ島

午後はKFCのHPにも紹介されている無人島、マニャガハ島へ皆で行きました。 マニャガハ島へ近づくに連れて、海の色が何度も何度も変わります。とんでもなく美しい。

島に着いて、海中へ、、、太陽の光が射すと、海中がとてつもなく美しい。 砂の浜でなく、珊瑚の浜だからでしょうか。とにかく美しく、それだけで楽しい場所でした。 (女性参加者の方は、パラセイリング等を楽しんでいました)

夕刻にはホテルへ戻り、レースの話を肴に皆で夕食を食べました。 夕食後はホテルの部屋に集まり、宮地さんにアフターケアの方法などを聞きつつ、夜が更けます。

4日目
サイパン、最後の夜に乾杯

最終日の朝は、御来光を見るために、早朝から四駆タクシーでタポチョ山山頂へ向かいました。 雲があり、日の出は見ることができませんでしたが、この日も360度の水平線を見ることができました。

ホテルへ戻り、ショッピングや昼食を楽しんだ後、現地時間の16時に飛行機に乗ると、 飛行機の中から日没を見て19時に成田へ到着。 4日間を一緒に過ごした皆さんと別れを惜しみつつ、帰宅の途に着きました。。。 あぁ、終わってしまった。。。。

サイパン・トレイルランはトレラン初心者、初級者、または海外トレラン初心者の皆さんに最適なレースだと思います。 コースはきつくありません。舗装していない登りは、全て歩いても完走可能です。 (と言うか、全てのランナーが通過するまで、スタッフが待ってくれます) コースも難しくなく、目印が沢山あるため、迷う事は殆どありません。 逆にトレイルをガッツリ走りたい方は、他のレースを選択されても良いでしょう。

美しい南の島の夕日

何よりも、レース以外の観光を含めて、色々と楽しんで欲しいレースです。 食事やショッピングに始まり、パラセイル、シュノーケリング、トローリング等を楽しんでも良いと思います。 そして、現地のチャモロ人の方々は非常に親日的です。 ホテルや観光施設、マーケットでは、大抵日本語(と少々のゼスチャ)で意思が通じます。 そして、タポチョ山からの絶景!絶対に見る価値有りです。 更に、少々歴史を振返る時間が確保できると、大変有意義な旅になるのではないかと思います。

一緒にツアーに参加した皆さん、お疲れ様でした。 とても気持ちの良い方々と、素敵なお時間を共有できた事をとても嬉しく感じ、大変感謝しています。 そして、ツアーを企画して下さった、KFCさん、宮地さん、本当に有難う御座いました。 楽しい思い出が、とても深く残るトレラン・ツアーでした。 条件さえ合えば、是非もう一度参加したいと思います。 (が、そんなにしょっちゅうは参加できません(汗)一般的なサラリーマン親父には・・・(笑))

■やまきょうの「サイパントレランツアー&2nd Saipan Trail Runt」珍レポート 伊豆大島 山田京子
左から宮地くん、成田さん、山田さん、池田さん

日頃のものぐさな生活&性格で、完全な練習不足。 このところトレイルランの大会で最終ランナー(はっきり言うとビリ)という大役をおおせつかることが増え、 なかなか撤収できないスタッフの方々にご迷惑お掛けしています。すいません。m(__)m

そんな私が何を血迷ったか、とうとう海外まで・・・海外旅行は20年ぶり、 もちろん海外の大会参加は初めて、英語は「サンキュー」と「オーケー」だけで乗り切ったみんなに感謝のレポートです。

1月29日(木)

【さあ日本脱出】

タポチョ山頂へ続くサイパンのジープ道

朝、8時15分に成田空港に集合して、ツアーメンバーと初顔合わせ。 メンバーは全部で13名。このツアーになくてはならないトレイルランナー宮地藤雄さん。 ランナーズからカメラマンの小野口さん。あとはツアー参加者。みんなの名前を覚える間もなく機上の人に。

【やったぞ!サイパン到着だ】

空港で、メンバーの一人がパスポートを落とすというアクシデント。 お陰で、まずこの人の名前を最初に覚えました。 空港内は冷房が効いていたのが、空港を出たとたんいきなり常夏。 体がついていきません。バスに乗り宿泊するハファダイビーチホテルへ。 しばし休憩。写真はホテルから見えた虹です。 カメラマンの小野口さん。あとはツアー参加者。みんなの名前を覚える間もなく機上の人に。

【マーケットへいざ出陣】

ストリートマーケットの風景、ローカルフルーツと野菜の屋台

夕方、ホテルのそばにあるストリートマーケットに繰り出しました。 毎週木曜日に行われているそうです。はっきり言ってパワフル。 5ドルで5種類のおかずを選べるお弁当のようなものを頼んだら、すべててんこ盛り。 サービスでおかずをもう一品。どう見ても二人分以上あるでしょう。

【あやしい撮影会】

帰りにホテル近くのスーパーでお買い物。 地元の不思議な飲み物を買いこんで、ホテルの部屋で撮影会。 不思議な飲み物より、みんなの撮影している姿が面白かった。 撮影者の中にプロのカメラマンも交じっています。もちろん味見もしました。

1月30日(金

【さわやか朝練】

ジャングル探検、日本のコースとは全く違って新鮮だ。

大会の下見もかねての朝練です。ホテルのそばにあるスタート&ゴール地点へまず移動。 大会コースの最後の部分3qぐらいを逆走して、折り返して帰って来ました。朝早いのに蒸し暑くて汗びっしょり。 さわやかかなあ?

【ジャングル探検へ行くぞ】

朝食の時、ランナーズカメラマンの小野口さんが 「これから明日の下見に、コース内のジャングルに行くんですよ」と言っていた事を聞き付け、 自分のことも省みずに「連れてって!」と宮地さんへお願い。 3名参加させてもらうことになりました。

安全なサイパンのジャングル、危険な動物は生息していない。

宮地さんはランで向かうのですが私の走力では無理なので、タクシーで途中まで行って待ち合わせすることに。 待ち合わせ場所がよく分からずうろうろしていると、車が停まって心配そうに声をかけてくれた人が。 大会のコーディネーターさんでした。 「明日の大会に参加するの?」「明日のコースは分かりにくいところにコーンを置いたり、 木にピンクのリボンをつけておくよ。」などと一生懸命説明してくれます。 しかし、こちら3名はそろって英語が全く駄目。でも、必死の説明は言葉の壁を超えました。

ジャングルは、思っていた以上に草ボーボー。 草で足が切れてヒリヒリします。足元に気を取られていると、今度は道を塞ぐような木。 頭をぶつけないように通り抜けます。ジャングルもすごかったけれど、カメラマン小野口さんがこれまたすごい。 自転車で疾走したまま撮影していたのにはびっくり。本人曰く、「ロードレーサー小野口と呼んでください。」

1月31日(土)

【競技説明&スタート前のひととき】

スタートの風景

とうとう来ました、大会当日。5時にスタート&ゴール地点であるアメリカンメモリアルパークへ。 テントとテーブルがあり、音楽が流れる中で徐々にスタッフが集まっている様子。 こんなにのんびりしていて大丈夫? でも、このアットホームな手作り感がたまらない。スタート時間が遅れるかもね。問題ない。問題ない。

さすがに早朝で少し肌寒かったので、大会スポンサーであるMarianas Coffeeのご夫婦が持って来てくれたコーヒーを頂きました。 その後、大会コーディネーターの方のコース説明。 この方は、昨日ジャングルへ下見に行った時、宮地さんとの待ち合わせ場所でうろうろしていた私たちを心配してくれた人です。 サイパンで出会った人の中で、この人が一番「燃える男」という感じだったかな。 言葉は全く通じなかったのですが、彼がこの大会にかけるパワー、責任感などがひしひしと伝わって来ました。

サイパンの高級住宅地ネイビーヒルを通り抜けてタポチョ山頂を目指す選手たち

徐々に、参加者が集まって来ました。 日本からは、私たちのツアーと、陣馬山トレイルランの主催者と男女優勝者(招待選手)が参加するそうです。 そんな事を知らない私は、「だんだん緊張してきたー」と言っていたかわいらしい女性に、 「緊張しなくて大丈夫だよ」とか、「トレイルランを始めてどのくらい?」などとえらそうに語っていました。 このかわいい女性が、陣馬山トレイルランの優勝者だったとは。 穴があったら入りたい。現地の少女たちによるダンス?の後、さあいよいよスタート。

【大会スタート】

思った通り、予定時間の6時30分を5分ぐらい過ぎたところでスタート。 まずは山のふもとまでしばらく舗装路が続きます。日の出とともに、だんだん明るくなって来ました。 3qぐらいのところで、まず最初のエイド。 なにが嬉しいと言って、エイドほど嬉しいものはない。 小さな子が、すごい不機嫌な顔で座っていたのが印象的。

【さあ、上り坂】

サイパンらしい濃い緑が茂るトレイル

ここからきつい上り坂がはじまります。 私はもちろんウォーク。とにかくゆっくりでも止まらずに前に進む事を目標に。 (甘い目標ですいません) 次のエイドでは、日本人スタッフの方がいました。 「Marianas Coffee Trail Run」というだけあって、エイドにコーヒーの苗木が置いてありました。 エイドの方との会話を何よりの楽しみにしている私は、ここでもしばし歓談。 エイドでどれが評判いい?という質問をすると、オレンジ。 みんな最初すっぱいと思って恐る恐る食べるのですが、思っていたのと違いとても甘いので、ほとんどの人がおかわりしますよという事。 もちろん私も食べました。当然おかわりもしました。ごちそうさま。

【いよいよジャングル】

さあ、ここからは昨日下見をしたジャングル。 私の前にたくさんのランナーが通ったので、草が踏まれて通りやすくなっているかなあなどと甘い事を考えていたら、 草の生命力のほうが強いらしく、ほとんど昨日と変わらない状態。 足を上げて歩けばいいのだろうが、疲れてほぼすり足のような歩き方のため、今日も足が切り傷だらけ。 やはりロングタイツにすればよかったかなあ。でも、暑いし・・・

【もうすく山頂、がんばれ】

背後にはコバルトブルーのフィリピン海

ジャングルを通り抜け、もうすぐタポチョ山頂。 ここで、山頂から下ってくるランナーとすれ違いました。 みんな気持ちよく走り抜けます。かっこいい〜。 すれ違うランナーの写真を撮っていると、逆に「写真を撮ってあげるよ」という事で、 私のカメラで写真を撮ってくれた人が何人かいます。 せっかく気持ちよく走っていた足を止めてしまって本当にすいません。 でも、そういった心の余裕は素敵でした。 ちなみに添付の写真は、今回のツアーで、カメラのことをいろいろ教えてくれた師匠です。 写真の撮り合いっこでした。

【やったー!山頂に到着】

さあ、私も山頂へ。山頂にあるマリア像では、エイドを手伝っていた子供たちがみんなで記念写真を撮っていました。 この機会を逃す手はない。私も一緒に記念撮影。みんな、私が来るまでエイドが終わらなくてごめんね。 でもそんな中、タポチョ山頂の景色を思う存分堪能させて頂きました。

【これから下り、スピードアップ?】

ブルーの海に向かって駆け下りる選手たち。日本にはない景色だ。

さあ、気持ちよく下って行くぞ。 この先は昨日の下見したコースではないので、全く未知の世界。 でもさっきのジャングル以上のところは無いでしょうと、思っていたら・・・またまた甘〜い。 なんじゃこりゃ。どこに足を置けばいいの?走る以前に歩くこともままならず。 先頭グループは、こんな道(道とはいえない)走り抜けたのだろうか。 コース案内のためのピンクのリボンがあるから、道は間違っていないはずだけど。 さすがに、写真を撮る心の余裕もありませんでした。 コースは、本当に波乱万丈。スポンサーさんのコーヒー農園の中も通ります。 黄色いリボンがついている木は、コーヒーの苗木です。 その苗木の中がコースになっていました。苗木は無事だったのでしょうか。

【ゴールへ向かってGO】

だんだん下っていくと、最後は長い舗装路が続きます。 道路が白っぽいので、とにかく眩しい。 そして道路の照り返しで一段と暑い。 ここへたどり着くまでに、何度もスタッフの方に会っているのですっかり顔なじみ。 とにかく、無事にゴールしなくちゃ。

もうすぐゴールというところで、同じツアーのSさんに追いつきました。 一緒にゴールしましょ。ゴールは軽く走って、笑顔でね。 恥ずかしそうなSさんと一緒に、無事ゴール。みなさん、大変お待たせしました。

【アワードパーティ】

アイランドスタイルのアワードパーティの様子

まずは入口で、コーヒーと抽選権をもらいます。 コーヒーの横の写真は、スポンサーであるコーヒー農園のご夫婦です。 大会中、車で精力的に動き回っていました。 レース中に何度もお会いして、応援して頂きました。とても素敵なご夫婦です。

アットホームなパーティーがはじまりました。 まずはお祈り。そして思い思いの食べ物を取りに行きます。 大会に参加していたわんちゃんが、「遊んでくれ」と言って棒きれをくわえて近づいて来ました。 それを海に向かって投げると、大喜びで取って来て、もう一回投げてとおねだり。 この繰り返しで、わんちゃんはびしょびしょ。 そしてなぜか、そのびしょびしょな体をカメラマン小野口さんにすり寄せます。 犬にももてる?小野口さん。挨拶、表彰、抽選会と楽しい時間が過ぎていきました。

【マニャガハ島でマリンリゾート】

マニャガハ島桟橋に上陸だ

オプショナルツアーの「マニャガハ島ツアー」に。 ホテルのそばのビーチから、2q沖に浮かぶ小さな島まで船で移動。 マリンスポーツが出来るリゾートアイランドです。 みんな、思い思いに海水浴やシュノーケリングなどを楽しみます。

そして、女性4名はパラセイリングに挑戦。いやあ、楽しかった〜男性陣もチャレンジすれば良かったのに。

2月1日(日)

【日の出を見に行こう】

タポチョ山頂から見た太平洋側の景色

昨日の大会で、タポチョ山頂の景色を見ていない人がいた事が判明(私はしっかり見た)。 そうと分かったら「気配りの男、宮地藤雄」が放っておける訳がありません。 早朝にタクシーを予約して、山頂まで行き日の出を見る事が急きょ決定。 道が悪くて思った以上に時間が掛かり、山頂に着いた時には日が出ていたけれど、そんな事は関係ない。 みんなに素晴らしい景色を見てもらいたいという思いが、何よりも輝いていました。

【夢の時間は終わった】

夢のような楽しい時間はあっという間に終わり、とうとう帰国。本当に楽しいツアーでした。 今回のツアーに誘ってくれた友達に本当に感謝。ツアー参加者がみなさんいい人で、とても恵まれていました。 みなさんのお陰で、とても楽しい時間が過ごせました。 宮地さん、ありがとーーそして、サイパンのみなさん、ありがとうございました。

【Special Thanks】

写真提供:小野口健太さん、池田将さん