イベント報告
第13回みたけ山トレイルラン
13th Mt. Mitake Trail Run
2012年12月09日
■KFC徒然

12月9日(日)に東京都青梅市西部にある御岳山で「第13回みたけ山トレイルラン」大会を開催しました。

今年も、例年通り大会日の2週間前に全コースを歩いて現状をチェックしました。

全体的には路面もしっかりしており、何の問題もなかったのですが、奥の院(1077m)からの急な下り坂コース部分だけが荒れて いました。倒木がコースを塞いていたり、潅木がコースへはみ出ていたり等々です。 大掛かりな整備作業が必要で、この部分は 地元御岳山の人へお願いしました。

【聞きしに勝る山ブーム】

それより驚いたのは、昨今の山ブームによる観光客の多さです。昨年よりも増えているように感じました。

老若男女、カラフルで、同じような服装をした観光客が御岳山の あらゆる所に溢れています。 聞きしに勝る人数です。これはまさしくブームです。これでは真の山好きは来なくなってしまうのでは・・。 今後、ブームが去った後が心配です。

コース整備は大会日までに仕上げることができますが、観光客の多さだけはどうにもなりません。この状態が2週間後の 大会日(12月9日)まで 続いたら・・・・どうなるのだろうか・・?

【波が引くように】

13年前、12月に入ったら御岳山では観光客が激減するので、この時期の観光客誘致を目的として立ち上げたのが、 御岳山のハイキングコースを駆ける本大会だったのですが・・・。

それなのに、これでは、喜んでいいのか、 悲しんでいいのか・・・です。

ところが、大会前日(8日)に恒例のコースの最終整備(スピードの出る緩い下りコース部分の落ち葉を吹き飛ばす作業・各分岐に 小麦粉で矢印マークを書く作業)しながら歩いたところ、 2週間前と比べて、観光客はめっきり減っていました。

僅か、2割ほどに 激減していました。まるで申し合わせたかのよう、皆、考えることが同じなんでしょうか、不思議です。山ブームが去る時も、 こんな感じなんでしょう。

【ちょっとした手違い】

今年は募集の段階で事務的なミスがあり、参加人数が例年より200人ほど増えてしまいました。これは、これで、有難い話なのですが、 募集定員1200名のところ約1400名の申し込みを受け付けてしまいました。

思えば、10年ほど前は400人集めるのにも苦労したものです。

みたけ山大会はコースのキャパ(渋滞)やスタート地点から山頂のゴール地点への選手の荷物搬送、それに、 レース後の風呂の収容人数等々で参加人数は1200名がMAXと考えています。

この1400人という数字を受けて、運営面もそれなりに対応できるように変更しました。手荷物搬送用の車両を増やしたり、 風呂担当の宿坊を新たにお願いしたり等々。

また、競技に関しては、これまでは地元御岳山の人たち+KFC10人程度で運営してきましたが、 今年はKFC20名体制に変更しました。

【万全の安全対策】

安全面には、特に細心の注意を払いました。追い上げも3人増やして、5人体制としました。

スタート地点からの追い上げは3人体制で、 10km関門からは閉鎖時間を最終に通過した選手の後から2人が追い上げを始めるという体制をとりました。これで関門の穴がなくなり、 安心です。

また、コース上の渋滞を予想して10km関門の制限時間を1:30から1:40に延ばしました。さらに、当日朝の状況を見て、 さらに5分延ばして1:45に変更しました。 雨天だと出席率がイマイチなのですが、当日は天気がよく出席率が良かったからです。

スタート地点(ケーブカー滝本駅)では、スタート直後の大集団での事故を防ぐため、走力に応じて5グループに分け、 スムーズに選手の流れができるように誘導しました。

ゴール地点(御嶽神社境内)では観光客との混乱を避けるため7人がタイム計測と選手の誘導に当たりました。それでも境内には 観光客が多く、いっぱい一杯でした。

また、怪我人対策として、今年はKFCの優秀なベテラン看護師2名をゴール地点に待機させ、消防団と協力して対応する体制を 取りました。

昨年は骨折などの大怪我も含め、数名の怪我人が発生し、モタモタしたので、今年は救護の面でも万全の体制を 敷きました。

しかし、幸いなことに、今年の怪我人は擦過傷の一人を除いて、皆無でした。ちょっと拍子抜けしましたが、 無いに越したことはありません。天気も良かったし、 1400人に備えてしっかりとコース整備をしたことも功を奏したのかしれません。

これで5月開催の「TOKYO成木の森トレイルラン大会」以降10大会ほど、 KFCイベントでは怪我人無しの記録が続いています。 今後も続けたいものです。

【いつものスタート】

レースの方は、ウォーミングアップのエアロビの後、オンタイム09:30に、竹内青梅市長の太鼓を合図にカラフルなトレイルランナーの 集団が一斉に急勾配のケーブカー坂(約3km)を 駆け上がっていきました。

レースはイメージ通りスムーズに展開しました。 そして、危惧していた関門不通可のランナーが僅か2名と云うのは意外でした。嬉しい誤算ですが、 何度やっても関門時間の設定は悩ましいものです。

男子優勝者は栗原孝浩選手(群馬/team Lafuma)で、2連覇です。 女子優勝者は松丸浩巳選手(茨木/flowers)で、3連覇でした。

レースの模様は巻末のレポートフォトをご覧下さい。

【2012年度イベント終了】

【東京トレイルランシリーズ全4戦】の最終戦である本大会を以って、2012年度のKFCイベントは 全て終了となりました。

今年もご参加して下さった皆さま、ありがとうございました。

以後、来年3月16日(土)開催の タガマントライアスロン大会(サイパン島)まで、しばらく スローな状態に入ります。

2013年度のトレランイベント第1戦は4月7日(日)開催予定の春季大会 「第15回Lafuma青梅高水山トレイルラン」大会です。 今年はカレンダーの都合で、7日と開催日が遅いので、会場となる青梅市永山公園では桜が見頃となっていると思います。

来年も【東京トレイルランシリーズ全4戦】へのご参加をお待ち申し上げます。

【レポート・フォト】
【Special Thanks】

後援:青梅市、大多摩観光連盟

協賛企業:京王電鉄梶A葛梔、アートマン、葛梔、プラザホテル八王子、
     潟激Xトラン京王、佐藤スポーツ

写真:小野口健太