イベント報告
第6回wiggle東京ヒルクライムNARIKIステージ
6th wiggle TOKYO HILLCLIB NARIKI Stage
2012年8月26日
■KFC徒然

8月26日(日)、昨年の大型台風の直撃とは打って変わって、快晴の下、「第6回wiggle東京ヒルクライムNARIKIステージ」を開催しました。

この大会も、はや6年目ということで、地元成木の皆さんと我々KFCとの息もピッタリで、準備万端でこの日を迎えました。

また、大会を開催するまで荒れ放題だった常盤林道も、6年間掃除をコツコツ続けたことで、最近では見違えるように路面状態が良くなり、 大会日直前の掃除も楽になりました。

今年はスタート直前のハプニングを除けば、大した問題や怪我人もなく、スケジュール通り、 順調に終えることができました。

【想定外のハプニング】

そのハプニングはスタート地点で勃発しました。スタート直前の張り詰めた空気が漂う選手の一団を前に、 「スタート1分前!」とアナウンスした途端に起こりました。

撮影用のオープンカー(ロードスター)がエンストしてしまい、 エンジンが再始動しなくなってしまったことです。

そのままでは、その車が選手のコース前方を塞ぐような格好になってしまい、スムーズなスタートができません。

【皆、固まる・・・】

ドライバー担当スタッフ(西田さん)は懸命にセルを回しているのですが、グルグルと云うだけ。慌てる西田さん。

スタート台上の大西に目で ”どうしよう” とサインを送って来る西田さん。この状況でサインを送られても困る・・・。”もっとセルを回せ、諦めるな〜”と目で合図を送り返す。 この時点でスターターが台上から降りてしまうと、せっかく盛り上がっている「場」の緊張感が途切れてしまうことになるので、それは避けたい。

実は、この日の西田さんはピンチヒッターで、 いつもは安原さんがドライバー役を務めています。

どんな時も臨機応変に動いてくれる助手席のカメラマン(小野口くん)も“えっ!”と云う感じで 固まったまま。 スタートラインや沿道のスタッフも固まったまま、 誰一人動こうとはしません。こんなことは前代未聞、これまで20年近くレース運営をやっていますが、初めての経験です。

【危機一髪!】

とにかく、このままではマズイ!ひじょうにマズイ!対処するには時間が少な過ぎる!

最前列の選手は、この切迫した状況を、ハラハラ見つめていますが、後方の選手は何も分かっていません。

エンジンが始動してくれることを願いつつ、スタート時間を遅らせようか、車を反対車線へ押し出そうか、 と迷って・・・、 その間もエンジンが始動しないのを確認して、よし押そうと決めました。そして、 台上から腰をかがめ飛び降りようとした瞬間にエンジンがブォーン!と勢いよく回り始めました。

よかった!!スタート時間の僅か30秒前のことです。やれやれです。 皆の顔から安堵の色が読み取れました。この間、僅か30秒ですが、 長〜い30秒、ぐったり疲れました。因みに、スタート台と言うのは軽トラの荷台です。

【何事もなかったかのように・・】

スタート時間の変更は、それ以降のタイムスケジュールをすべて変更せねばならず、できるだけ避けたいことの一つです。

それに、山頂ゴールでタイム計測に当たる ネオシステム(タイム計測会社)のスタッフへも連絡せねばなりません。ところが、 そこは携帯がつながらないエリアなので、 大会本部にある緊急用の無線で対応せねばならず、ひと手間もふた手間もかかります。

結果的には、選手の一団は何事もなかったかのように、オンタイム10:00に山頂ゴールを目指して一斉にスタートしていきました。

【昨年のハプニング】

昨年は昨年で、大型台風に直撃されてしまい、大変な思いをしたものです。それを思うと、今年のハプニングは小さなものでした。

結果的には、昨年と違って、 誰に迷惑をかけずに済んだのですから・・・。

今年、地元成木の皆さんは、前日の準備作業(バイクラックの設置)をしながら「天気が良いと仕事も楽だねえ〜」と口々におっしゃっていました。

それもそのはず、 実は、昨年、縁の下の力持ちの皆さんは大変な目に遭われたのです。

【縁の下の力持ち、裏方の苦労】

台風による断続的な大雨の影響で、スタート2時間半前の07:30に大西が独断?で距離の短縮(10kmを5kmへ)を急遽決定したのもだから、それを受け、 裏方の皆さんは大騒ぎというか、 てんてこ舞いされました。

早朝から台風による大雨の中、山頂ゴール広場にすでに設置し終わっていたバイクラックを5km下(麓)へ移動させたり、 応援太鼓「鼓代神」も下に移動させたり、 タイム計測の設備も下へ移動させたり、表彰式会場の豚汁の炊き出し時間を早めたり等など、 短時間で大変な作業をして下さったのです。

【大会運営とは、・・】

思えば、これまで150本ほどの大会を運営してきましたが、国内外を問わず、いつの大会も大なり小なりのハプニングは付き物です。

終わってしまえば、 笑って話せることが多いのですが、その最中は対応に真剣そのものです。

今年のハプニングも然りです。これが大会運営というものです。

最後に、東京国体「スポーツ祭東京2013」自転車競技のモニュメントを表彰式会場に展示しました。これは東京国体自転車競技を記念して、 9月、 桧原都民の森に 設置されるものです。因みに、成木の家の看板と同じく、西田光男作です。

【レポート・フォト】
【Special Thanks】

青梅市、青梅市成木第7支会、里仁会、青梅警察署、東京都西多摩建設事務所、青梅消防署、東京都森林組合青梅事務所、東京都森林事務所、 飯能市名栗自治会、飯能市下名栗小沢自治会、椛ス摩組、椛コ尾組、成木開発梶A渇恆ス摩工業、 トライスポーツ、明治乳業(VAAM)、 WACHIレーシングチーム、 鼓代神、wiggle

写真提供:小野口健太、池田将、舘岡正俊、道祖崚生