イベント報告
第2回葉山オープンウォータースイム
2nd Hayama Open Water Swim
2014年7月6日
■KFC徒然

7月6日(日)、葉山御用邸に隣接する葉山公園と、その目の前の大浜海岸で約500人のスイマーを募り、 「第2回葉山オープン・ウォータ・スイム」大会を開催しました。

昨年は沖縄を通過した台風の影響で、葉山の海にも大きなうねりがあり、それによって水も濁っていました。 普段の葉山の海を知っている者としては、非常に残念な気持ちでした。でも、人生、こんなことは多々あることです。

【葉山らしい海】

しかし、今年は穏やかで、透明度もそれなりにあり、見慣れた葉山の海でした。泳ぐには絶好のコンディションです。

しかし、 海水温は、梅雨による長雨の影響で、日照時間が少なく、昨年より低い約23度でした。

普段練習されているスポーツクラブのプールは常に30度前後に保たれていますので、体脂肪の少ない選手にとって、23度は少し冷たく、 また、寒く感じられたことと思います。因みに、昨年は暑すぎて、熱中症の心配をしたほどでした。

【鉄壁の守り】

選手の皆さんのカバー(安全管理)には、ライフセーバーのプロ集団「レスキュー・ペガサス」を始めとし、葉山下山漁業の漁師さんたち、 ビーチハウス「TST Hayama」、葉山アウトドア・フィットネスクラブ「BEACH」葉山サバニ倶楽部、 アウトリガー・カヌークラブ「OCEAN」早稲田セーリングと云う心強い皆さんが 鉄壁の守りを固めて下さいました。

スイマーにギリギリまで接近できるレスキューボードやカヌーを始め、足の速いジェットスキーや漁船等々の計約40艇が、 1周回1500mのトライアングルコースを泳ぐスイマーの皆さんを隈なくカバーし、選手の状態を終始見守って下さいました。 これほど手厚いカバーのOWSレースは他にはないのでは、と思えるくらいです。穴のないパーフェクト・カバーです。何と言っても、 スポーツイベントは安全が第一です。

【号砲は葉山町長】

今年も昨年に続き山梨崇仁葉山町長の号砲で09:00オンタイムにレースが始まりました。丁度、この頃から選手の前方に富士山頂上部分 のシルエットを雲の上に捉えることができました。

第一ウェーブは4500mウェット無し部門、2分後にウェット有り部門、 続いて3000m無し有り、 1500m無し有りと云う順番で6グループが沖の黄色いブイをめざしスタートしていきました。

この黄色いブイは今年新調したものです。昨年はブイの代わりにヨットを沖に浮かべたのですが、見えにくいとか、動くとかで 参加者の皆さんから散々不評を買ってしまいました。なぜ、ヨットを使ったかと云うと、実行委員長の溝口さんはヨットが趣味で、 大浜海岸に彼のクラブ所有のヨットがたくさんあったからです。他とはちょっと違った面白いアイデアだと思ったのですが ・・・こけました。この手の思い込みによる失敗はよくやります。

沖は流れや波もなく、スイマーの列が直線上に沖の黄色いブイを目指して進んでいきます。流れがあると、一流選手以外は直線上に 最短距離を泳ぐことが困難で、実際より多くの距離を泳ぐことになります。今日は全体的に好タイムが期待できると確信しました。

【オリンピアン貴田選手の泳ぎ】

2012年のロンドンオリンピックのオープンウォータースイム10kmの日本代表選手であり、現在は2年後のリオを目標に 頑張っていらっしゃる貴田裕美選手(ALSOK群馬)が4500m部門に参加されました。

さすが、オリンピアン、 男子選手を含む他の選手たちを置き去りにし、ひとり異次元のスピードで泳がれていました。ダイナミックで力強い泳ぎです。 海での泳ぎはこうでないといけないのか、と思わせる泳ぎです。

リオでは、世界中から貴田選手クラスのスイマーがたくさん集まってレースをするということ。 想像するだけでもワクワクしてきます。実際に現地リオでの貴田選手を応援したいものです。

【アフター・レース】

途中棄権された選手は9名でした。主な原因は23度云う水温です。その他の選手の皆さんは、元気にスイムアップされました。

因みに、この水温と云うのは人種によって感じ方が大きく違います。例えば、過去の経験から、 欧米人(白人)は日本人(東洋人)より低水温にずっと強いという特徴があります。

フィニッシュ後、会場の砂浜に設置したサザエの壺焼きブースで、葉山産のサザエに舌鼓を打っていました。これらのサザエは、 この日のために数日前から漁師さんが採ってくれたものです。全部で500個を用意しました。一人1個を決めていたのですが、 途中で品切れになってしまいました。そこで、漁師さんが慌てて船を出して沖に採りに行くという場面ありました。

MC担当の沢野さんがマイクを通して「サザエが足りなくなりましたので、今、漁師さんが採りに行っています。しばらくお待ち ください。」というアナウンスをした途端、会場の皆さんは意表を突かれたようで、会場から騒めと笑いが起こりました。 「えっ、沖に採りに行っているの?!」等々。

来年も今年と同じ時期、7月の第1週目の日曜日(5日)の開催を予定しています。皆さん、来年も葉山の海でお会いしましょう。

■The Report written by Umi Miyahara

On Sunday July 6th I participated in the 2nd Hayama Open Water Swim! The weather had cleared up brilliantly for this race with a lot of sun and very little wind, making for perfect ocean swimming conditions. What makes this race special is the fact that the course is set in a place where swimming is usually forbidden, thus the event is a rare opportunity to be able to swim on the beach near Hayama Park. (http://en.wikipedia.org/wiki/Hayama,_Kanagawa, http://www.town.hayama.lg.jp, http://www.kanagawa-park.or.jp/hayama/hayama.html)

There was a big turn out for the race with many people bringing their families, friends and pets along to enjoy the event and cheer on the participants. The available distances for the races were 1.5km, 3km, and 4.5km swim (for each distance having the option to either swim with or without a wetsuit). This was my second time participating in the race and I had signed up again for the 4.5km distance event without a wetsuit.

The course in the ocean consists of a triangle lap marked with buoys, with each lap consisting of 1.5km. For my distance, we would be swimming 3 laps, coming out of the water after each lap onto the shore where we were able to hydrate at an aid station and drink water before heading back into the ocean to continue on with our race.

It is always exhilarating when all of the participants line up on the shore and head out into the water in a stampede to kick off the race. Although there was a bit of a battle at the beginning, the crowd thinned out after the first 500meters. The water temperature at first felt quite cold but became quite comfortable once you started to swim. There were not many waves and the buoys were easy to spot throughout the entire swim. The previous year, it was quite stormy and the ocean was quite rough. I remember not being able to sight the buoys well and swimming off course multiple times. This year - the conditions were perfect, and I was able to really enjoy the swim! It was extremely soothing and meditative to be in the water. Swimming in the ocean always feels so purifying and cleansing, both physically and mentally.

With the nice weather, and the sun shining down on us, it was a very refreshing race!! After the race, the organizers were grilling fresh sazae (top shell) on the beach for all of the participants to enjoy. Many of the participants had brought tents and chairs to relax and enjoy the nice weather and picnic at the park just above the beach after the race as well. All in all, it was an extremely enjoyable race and I look forward to participating in it again next year!

【レポート・フォト】
【Special Thanks】

葉山町、葉山下山口町内会、下山漁業、葉山ビーチハウス、レスキュー・ペガサス、ザ・グランリゾート葉山、 ビーチ・葉山・アウトドア・フィットネス・クラブ、オーシャン・アウトリガー・カヌー・クラブ、葉山サバニ倶楽部、 チャレンジ・アスリート・ファンデーション、SPACE WOOD、NIKKI、HAYAMA OHHAMA FLEET

写真:小野口健太、舘岡正俊、池田将