イベント報告
第15回みたけ山トレイルラン
15th Mt. Mitake Trail Run
2014年12月14日
■KFC徒然

12月14日(日)に15回目となる上記大会を開催しました。

毎年、前日(土)に全コースの最終チェックをしながら小麦粉でコースを 示す矢印を書きます。もちろん、 当日、コースの各ポイントには誘導スタッフが立つのですが、念のためです。

それとコース前半の大塚山山頂からの下り部分1qくらいと、 コース後半の奥の院からの急な下り坂の2か所300mくらい関しては、 転倒防止のためにコース上に積もっている落葉を取り除くことにしています。 紅葉の終わったこの時季は大量の落ち葉が積もっています。

【運営責任と自己責任】

大塚山の部分は広葉樹が多く、落ち葉の量が半端ではありません。多いとことでは20〜30cm積っています。 この落ち葉の下に階段や 根っこが隠れており、いかに気を付けても転倒を免れないからです。

これらをブロアーで吹き飛ばし、階段や根っこや岩を 見えるようにしておきます。ここまでは運営側の責任と考えていますが、 ここから先は参加者の判断です。いわゆる、自己責任と云うやつです。 奥の院の下り坂も同様です。

【画期的な進歩】

大会当日朝、7:30頃から参加者が大会会場であるケーブル滝本駅に三々五々やって来ます。

8:00過ぎにはカラフルなウェアの 参加者で会場がいっぱいになります。朝の受付がないので、皆さん、のんびりしています。

昨年から使い捨ての計測タグを導入し、それを大会案内に同封して、ゼッケンカードと共に参加者に郵送しています。

参加者はそれを装着してスタートラインに並びさえすれば良い訳です。運営側も朝の受付業務をする必要がなくなり、楽になり、 混雑もなくなりました。それに参加者もその分ゆっくり会場へ来ることができるようになりました。まさに、一石二鳥、画期的な進歩です。

但し、締め切り直後から計測タグの制作に入るので、レイトエントリーの受付をすることができません。

【15周年大会と発起人】

今年は15周年と云うことで、青梅市役所のまちづくり経済部長の松岡さんに出席を依頼しました。

なぜ、松岡さんか と言いますと、 16年前、松岡さんは観光課係長時代に、我々KFCが立ち上げた「青梅高水山トレイルラン」を観て、御岳山にも、観光資源として、同様のトレラン大会を立ち上げて欲しいと大西に依頼された人物です。

すなわち、今日の「みたけ山トレイルラン」の生みの親です。そんな事情があったので、松岡さんに、15周年の今年、出席を お願いした次第です。松岡さんに先見の明があたっという訳です。

【開会式とエアロビ】

08:45から開会式を行いました。先ずは青梅市竹内市長のスピーチ、竹内市長も15年連続出席して下さっています。 続いて、 青梅市観光協会会長小沢さん、次に、松岡さんです。立ち上げ時のエピソードを話されていました。

松岡さんは第1回大会の 参加賞トレーナーを着て出席されていました。あの頃が一瞬にして甦って来るサプライズでした。

続いて、大西の競技説明会です。選手の皆さんが寒そうなので、早く、次のエアロビクスにバトンタッチしようと思い、 手短に行いました。 そうでなくても、大西の競技説明は短いので有名です。

また、エアロビのインストラクターも15年目です。 今では、エアロビは 「みたけ山トレラン大会」と「青梅高水山トレラン大会」には欠かせない前座イベントとなっています。

【スタート】

09:30オンタイムに市長の太鼓で、ケーブルカー滝本駅から全選手が一斉にスタートしました。直後、全長3q、高低差400mの ケーブルカー坂を駆け上がって行きます。

トップグループは、この激坂を、何と、15分で駆け上がります。そして、最後尾は40分ほど要します。その後、大塚山、宿坊街、 ロックガーデン、 アクバ峠、鍋割山、奥の院と駆け抜けて、御嶽神社境内でゴールします。ゴール後は、直ちに人気のお風呂でさっぱり。 そして、午後1時半から表彰式です。

2日前(金)、標高の高い山の上の方には少し雪が降りました。前日のコースチェックの時にも、アクバ峠辺りは溶けずにうっすらと 雪が残っていました。駆けるには何の問題もありません。選手の皆さんはその雪景色の中を駆けることになりました。

ポジティブに考えると、雪の中を走れるトレラン大会は本大会以外にはないと思います。過去、3〜4年に一度は雪景色の中のトレランです。 それはそれで参加者の皆さんには好評です。でも、山中に入る誘導スタッフは寒さで参りますが・・

【栗原選手4連覇、渡辺選手シリーズ2連覇】

トップでゴールしたのは、3連覇中の栗原孝治選手(1:06:28/群馬県)でした。これで本大会4連覇達成となります。 このタフなコースで4連覇は立派です。2位は52秒遅れで、昨年の東京トレラン・シリーズ・チャンピョンの渡辺良治選手(東京都)でした。

今年のシリーズ・チャンピョンは、昨年に続いてシリーズ全4戦参加の渡辺選手です。栗原選手は怪我のため9月の 「多摩川源流トレラン大会」をキャンセルされました。女子は本大会には不参加ですが、他の3大会で全て優勝されている 山口季見子選手(東京都) でした。

渡辺君には表彰式でシリーズ・チャンピョンTシャツが授与されました。昨年、このタイミングで プロポーズすると云った サプライズを やってのけた渡辺君。今年も何かしゃべるかと思い、マイクを手渡すと、やはりしゃべりだしました。 内容は、 来年4月に子供ができると云う報告をして、会場の皆さんの拍手喝さいを浴びていました。

【手袋効果】

今年は手当をしなければならないような怪我人が皆無でした。初めての出来事です。

本大会はコースの特徴から比較的手の 平の怪我の多い大会です。今年、寒いからと云うこともあるでしょうが、ほとんどの選手が手袋をしていました。 これが功を奏したに違いありません。 トレランには手袋は必須アイテムです。

因みに、この大会はスタート地点(400m)よりゴール地点(900m)の標高が500mも高いので、下りが少なく、 骨折等々の大きな怪我は ほとんどありません。

【元気配信】

2011年3月11日から東北の被災地に対し「元気配信」活動を 続けているマイケルこと上原良文選手もマイケル・ジャクソンに 仮装して参加されました。今年、東京トレイラン・シリーズ全4戦を通して、 「元気配信」活動を応援してきました。

さて、本大会の終了をもって、2014年度のKFCイベントは全て終了となります。今年、東京トレラン・シリーズに参加して下さった皆さん、 どうもありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

【最後に】

本大会を立ち上げた2000年は「秩父多摩国立公園」の名称から「秩父多摩甲斐国立公園」へ名称変更された年で、それを記念して、 サブタイトルを「秩父多摩甲斐国立公園指定50周年記念」として開催されました。その時、当局から何がしの援助か補助を貰ったように 記憶しています。

ところが、15年経った今、当局から国立公園内でのトレラン大会に規制が設けられるようになりました。15年前には、山を駆けることが珍しい時代で、 こんな時代が来るなんて、想像すらできませんでした。

人生、何が起こるか分からないもの・・しみじみ感じます。

【レポート・フォト】
【Special Thanks】

後援:青梅市、大多摩観光連盟

協賛企業:京王電鉄梶A葛梔、アートマン、葛梔、プラザホテル八王子、
     潟激Xトラン京王、佐藤スポーツ

写真:小野口健太、馬場新吾