イベント報告
第2回クィーンズタウン国際マラソン
2nd Queenstown Int'l Marathon
2015年11月21日
■KFC徒然

11月21日(土)、南半球ニュージーランドの南島にあるクィーンズタウンで開催された上記大会に参加してきました。 もちろん観光を兼ねてです。

勝手知ったるマリアナ諸島と違って、クィーンズタウンは勝手が全然分からないので、JTBにお世話付きのツアーをお願いしました。

現地での登録会場への送迎からコース下見までのフルサポートです。この方が貴重な時間が効率よく使えて、気持ち的にも楽で、 観光等々の自由時間がより捻出できます。多少旅行代金が高くなりますが、過去の経験から初めての地で、自分であれこれするよりも、 プロに任す方が絶対に賢明です。特に、怪我や病気の場合は本当に助かります。

大会前日、JTBスタッフの案内で、先ず登録会場へ、その後、コースの要所要所を見て回りました。山頂に雪を頂いたアルプスを遠くに 見ながら、 新緑の牧場の脇を走ったり、氷河湖独特の青く澄んだ湖畔の遊歩道を走ったり等々、ニュージーランドならではの風光明媚なコースでした。

【素晴らしい立地のホテル】

旅行の日程的には1週間で組んでもらいました。せっかく遠くまで行くのだから大会参加だけの3〜4日ではもったいない。 アクセスはニュージーランド航空しかありません。ホテルはクィーンズタウンではなく、クィーンズタウン空港(町名はフランクトン)近くに あるワカティプ湖畔のホテルを取ってもらいました。山の麓に建つホテルで背後は山、前は湖と云う抜群の自然環境です。

クィーンズタウンの繁華街までは陸路10qほどあるのですが、ホテルの敷地に桟橋があり、そこから水上タクシーがクイーンズタウンの ど真ん中の桟橋まで、20分ほどで連れて行ってくれます。船賃は約900円で、バスよりもずっと便利です。それに、ホテルの すぐ前が澄んだ水を湛えるワカティプ湖(氷河湖)で、湖畔に遊歩道があり、散歩やジョギングが楽しめ、我々には向いていました。

【ダート率70%、女子参加率70%】

人口わずか2万人のクイーンズタウンに世界40ヶ国から約9000人の参加者がありました。

レースに関しては、マラソンと云っても、 全コースのほとんどが未舗装路(70%)で、アップダウンも相当にあり、我々的には完全なトレランです。

ランシューで参加しましたが、 ふわふわして、グリップが効かず、失敗でした。軽量のトレランシューズがベストです。

そして、理由は分からないのですが、女子ランナーが多いことに驚きます。実際、レース中、前後左右を走っているランナーの ほとんどが女子です。参加人数9000人中約70%は女子ということです、でも、軟な女子ではありません、タフです。それにしても、 こんなに女子ランナーの多いレースは、世界中どこにもないと思います。

【誰もが参加できるレース】

日本では、海外の山岳レースやトレランと云うとフランスのモンブランやイタリアのトルデジアンのような超過酷な耐久ものばかりが 紹介されています。これらは敷居が高すぎ、リスキーで誰もが参加できるものではありません。

でも、クィーンズタウン大会は42qと21qがあって、トップを争う選手は、賞金もあるので、マラソン並みのスピードレースになり、 それはそれで面白いと思います。一方、一般の選手は雄大な景色を楽しみながらのファンランです。因みに、男子優勝タイムは2時間半くらい、 女子は3時間くらいです。日本でちょっと速い人なら優勝賞金約30万円を ゲットできると思います。

しかし、コースを取り巻く風景はヨーロッパのレースと遜色がありません。氷河が削り取った急峻な山や青く澄んだ湖で、非常に ダイナミックです。また、町の雰囲気は上品で、名前の示す通りヨーロッパそのものです。

【気候と物価】

気候に関しては、北半球の日本とは反対です。だから、現地の11月は初夏に当たり、真夏の北海道や信州とよく似た気候で、非常に爽やかで気持ちが良いです。 そして、温度に関しては、朝晩は肌寒いですが、昼間の陽射しはきつく、20度前後はあります。また、日の出は午前6時頃、日の入りは 夜の9時頃で、 一日が長く感じられます。

物価に関しては、日本より高いです。日本の1.5倍から2倍と云ったところです。例えば、コカ・コーラは300円くらいです。 我々旅行者は数日間の滞在ですから、多少高くても、知れています。因みに、住民の最低賃金を尋ねてみると、 時給1400円くらいと云うことです。納得です。

【レポート・フォト】
【Special Thanks】

写真:池田将 原広司